杭州フィルハーモニー管弦楽団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/22 04:35 UTC 版)
| 杭州フィルハーモニー管弦楽団 | |
|---|---|
| 原語名 | 簡体字中国語: 杭州爱乐乐团 英語: Hangzhou Philharmonic Orchestra |
| 出身地 | |
| ジャンル | クラシック音楽 |
| 活動期間 | 2007年- |
杭州フィルハーモニー管弦楽団(こうしゅうフィルハーモニーかんげんがくだん、簡体字中国語: 杭州爱乐乐团、英語: Hangzhou Philharmonic Orchestra、略称:HPO)は、中国の浙江省杭州市に本拠を置くオーケストラ。
概要
2007年12月に設立され、2009年4月に本格的に始動した。ヤン・ヤン (指揮者)が芸術監督兼首席指揮者に、ロン・ユーが芸術委員会会長に就任し、両者の芸術的指導などにより、設立からわずか数年で、国内の主要なオーケストラと肩を並べる水準に到達した。楽団は、コンサート、オペラ、バレエ、室内楽、映画音楽、録音など、多岐にわたる演奏活動を展開している[1]。2022年に実施された中国中央政府宣伝部による国内巡演プロジェクトで、中国国内最高のオーケストラの一つとして選出された。このリストに選ばれたオーケストラのうち、国家・省クラスの楽団(中国国立交響楽団、国家大劇院管弦楽団、上海交響楽団、広州交響楽団)が多い中、市クラスのオーケストラとして、深圳交響楽団と共に名を連ねた[2]。楽団は、レジデント・アーティスト制度を通じて楽団の芸術水準の向上を図り[1]、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のカラヤン・アカデミーや、フィラデルフィア管弦楽団といった欧米の主要機関と提携を結んでいる[3]。
これまでに、ズービン・メータ、チョン・ミョンフン、パーヴォ・ヤルヴィ、ウラジミール・フェドセーエフなどが指揮者として、ギドン・クレーメル、シュロモ・ミンツ、ヨーヨー・マなどがソリストとして客演している[1]。海外では、ヨーロッパ、アジア、南米など約20ケ国の国々で公演を行っている[3]。西洋の主要なクラシック作品の中に、中国を代表する作品を組み込むことで、中国の音楽文化を紹介している[4]。録音でも、ナクソスに現代中国の作曲家葉小綱の作品集などを残している[5]。
芸術監督・首席指揮者
- ヤン・ヤン (指揮者) (2009年- )
脚注
出典
- ^ a b c “Hangzhou Philharmonic Orchestra” (英語). Music Chairs. Orchestras & Opera Houses. 2025年10月20日閲覧。
- ^ “China’s Ministry of Publicity Names the Country’s Best Orchestras” (英語). symphony League of American Orchestras (2023年3月22日). 2025年10月20日閲覧。
- ^ a b “Hangzhou Philharmonic Orchestra” (英語). Naxos Digital Services. 2025年10月21日閲覧。
- ^ “Classical music bridges China, southeastern Europe” (英語). CHINA SCIO (2018年4月15日). 2025年10月21日閲覧。
- ^ “YE, Xiaogang: Song of Farewell Without Words / The Faint Ginkgo (Yuanchun Yu, Hongxuan Chen, Hangzhou Philharmonic, Yang Yang)” (英語). Naxos Digital Services. 2025年10月21日閲覧。
- 杭州フィルハーモニー管弦楽団のページへのリンク