村瀬拓男とは? わかりやすく解説

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村瀬拓男

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/21 19:16 UTC 版)

村瀬 拓男(むらせ たくお、1962年12月30日[1]-)は、日本弁護士第二東京弁護士会所属[2]

来歴

大阪府出身。東大寺学園高等学校を経て[2]、1985年に東京大学工学部土木工学科を卒業。同年、新潮社に入社[1]

雑誌編集(週刊新潮)の後、映像(1988年『火垂るの墓[3]など)や電子出版などの新規事業(1995年「CD-ROM版新潮文庫の100冊」2002年「新潮ケータイ文庫」など[4])に関わる。『火垂るの墓』については、入社2年目の1986年に徳間書店スタジオジブリ鈴木敏夫)から企画が持ち込まれた際に(それまで宮崎駿の全監督作品を見ていたことから)自ら担当に名乗りを上げ、配給や宣伝を担当するとともに、契約書をすべて作成したと記している[5]。鈴木は「彼(引用者注:村瀬)が本当にがんばってくれた。彼の協力がなければ、この作品はできていないと思います。」と記している[6]

2004年、司法試験に合格する。2005年3月に新潮社を退社[2]。2006年弁護士登録[2]

新潮社の法務を担当するほか、用賀法律事務所主宰として、映像・IT・出版系を中心とした企業法務に携わる。

2021年6月28日、スタジオジブリ監査役に就任。2023年9月21日、日本テレビ放送網によるスタジオジブリの子会社化が発表され、新体制で村瀬はスタジオジブリ取締役に就任することが発表された[7]

著書

  • 『電子書籍の真実』毎日コミュニケーションズ〈マイコミ新書〉、2010年7月、ISBN 978-4-8399-3485-9
  • 『電子書籍・出版の契約実務と著作権』民事法研究会、2013年2月、 ISBN 978-4-89628-840-7
  • 『電子書籍・出版の契約実務と著作権 第2版』民事法研究会、2015年1月、 ISBN 978-4-89628-987-9
  • 『電子出版時代の著作権入門 出版契約に必要な実務知識のエッセンス』インプレスR&D、2016年2月、 ISBN 978-4-8020-9068-1

脚注

  1. ^ a b 弁護士紹介”. 用賀法律事務所. 2019年9月19日閲覧。
  2. ^ a b c d 村瀬拓男弁護士”. 弁護士ドットコム. 2019年9月19日閲覧。
  3. ^ 清太の破滅は「自己責任」だったのか…『火垂るの墓』で高畑勲監督が本当に伝えたかったこと”. 現代ビジネス. 講談社 (2022年8月26日). 2025年7月22日閲覧。
  4. ^ 村瀬拓男「読み物電子化への挑戦――「新潮文庫の100冊」と「新潮ケータイ文庫」」『電子出版クロニクル』日本電子出版協会、2009年、pp.74-75
  5. ^ 村瀬拓男「そんなに大切なら金庫にしまっておけばいい」『火垂るの墓』文藝春秋〈文春ジブリ文庫 ジブリの教科書4〉、2013年、pp.136-139
  6. ^ 鈴木敏夫「『火垂るの墓』クーデター計画」」『火垂るの墓』文藝春秋〈文春ジブリ文庫 ジブリの教科書4〉、2013年、p.42
  7. ^ 宮崎駿監督は「取締役名誉会長」、鈴木敏夫プロデューサーは「代表取締役議長」に【スタジオジブリ子会社化】”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (2023年9月21日). 2025年7月22日閲覧。

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