曽呂利物語とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 曽呂利物語の意味・解説 

曽呂利物語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/26 19:21 UTC 版)

曽呂利物語』(そろりものがたり)は江戸時代に編まれた仮名草子寛文3年(1663年)刊行、全5巻。妖怪などの登場するはなしを集めた奇談集である。

概要

編者は不明。おとぎばなしの名手として当時知られていた安土桃山時代の人物・曽呂利新左衛門(そろり しんざえもん)の名を題名に借用しており、『曽呂利狂歌咄』などを意識したものと見られる。古くから『曽呂利物語』の名で広く知られるがこれは内題で、外題簽には『曽呂利快談話[1]とある(巻第一の「はしがき」には『曽呂里はなし』(そろりはなし)ともあって一定はしていない)。ひろく普及した後刷り本には『曽呂利諸国話』という題が付けられている。

影響

諸国百物語』(1677年)は本書と似た主題の本であるが、その内容には本書を典拠としたと見られる同一素材のものが20話以上ある。『諸国百物語』が巻頭の第一話としてあつかっている話も、本書の第一巻第一話と同じもの(剛胆をほこる板垣三郎が妖怪たちによって命をとられる話)で、その影響は大きい[2]

脚注

[ヘルプ]
  1. ^ 資料によっては『曽呂利怪談咄』と書かれることもあるが、「快談話」が正しい。
  2. ^ 太刀川清 校訂 『百物語怪談集成』 国書刊行会 1987年 361-363頁

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「曽呂利物語」の関連用語

曽呂利物語のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



曽呂利物語のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの曽呂利物語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS