文峰寺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/07 06:09 UTC 版)

文峰寺(ぶんほうじ wenfengsi)は中国雲南省麗江の古城から12キロの文筆山の中腹に位置している。建立は清王朝の雍正11年(1733年)になる。文峰寺の上にある金剛亥母霊洞からの風景は、麗江すべての寺院のなかでも一番と言われている[1]。宗派はチベット仏教カギュ派であり、建物はチベット仏教独特の風貌となっている[2]。山全体では古樹が天を覆い、泉水が石の間から湧き出ており、小川となっている。

ここは仏教の聖地であり、文峰寺はチベットのみならず、青海、四川、雲南などのチベット仏教の信者に大きな影響力がある。インド、ネパール、ミャンマーとも交流があり、麗江といえばナシ族のトンバ文化が有名であるが、ここチベット仏教の聖地である文峰寺もオススメの場所である。
文峰寺から上を見ると金剛亥母霊洞があり、登っていける(約1時間)。雲南のカギュ派の13のラマ寺であり、最高学府である。古くは各寺から多くの僧侶が学びに訪れた。前院と後院に分かれ、前院は食堂などで後院は坐禅部屋であり、南側の山に面した場所は経壇となっている[3]。
1956年8月には仏舎利(仏歯)がミャンマーから送られ、寺院では盛大なイベントが行われた。1982年には麗江で初となる重点文物保護単位に認定された。
言い伝えでは、霊洞はチベット大宝法王が、昔に金沙を三度にわたって渡り雲南西の美しい場所を探したが、ついにこの地で見つけるに至ったという。またもう一つ言い伝えがあり、摩訶迦葉がこの地で説法を行ったことがあり、鶏足山に行く前に、華首門の鍵をここの石の中に残したという。そのためチベットエリアの信者は先にこの地を訪れ、鶏足山の鍵をとりにくることがある[4]。

文峰寺には交通機関が通っていないため、非常に静かである。チベット仏教特有の巨大ラマ車やタルチョがなびき、麗江市内とはまた違った趣がある。また修行僧が3年3ヶ月間に寺にこもって修行するのだが、それが終了すると法事が行われるとのことである[5]。
脚注
- ^ “【最新】文峰寺 - チケット、営業時間、口コミ、写真 [2025年 Trip.com]”. TRIP.COM. 2025年6月3日閲覧。
- ^ “金刚亥母灵洞(丽江文笔山的文峰寺)”. www.meipian.cn. 2025年6月3日閲覧。
- ^ “百度安全验证”. wappass.baidu.com. 2025年6月3日閲覧。
- ^ “丽江神秘灵洞加持力强大信徒朝拜竟需向圣石借钥匙”. www.sohu.com. 2025年6月3日閲覧。
- ^ “百度安全验证”. wappass.baidu.com. 2025年6月3日閲覧。
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