散種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/20 07:53 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動![]() | この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2018年9月) |
散種(さんしゅ,仏: Dissémination,ディセミナシオン)とは、哲学者ジャック・デリダの代表的な用語である。
多義性では、なぜその単語を使ったか知るために、時代背景などを考察する必要がある。したがって、無限に遡ることが許される。 しかし、遡ることができるのは、あくまで過去に存在していた意味の「解明」である。すなわち、かつて「過去」に存在したもので、今後未来に回復されるべきものとして存在する。
それに対して、散種とは、意味を遡るときに、それは過去に存在していたかどうか、過去にそのような意味で使われていたかどうか、などということは関係ない。過去には別の意味で使われていたかもしれないが、それは遡ることはできない。また、今後ある言語の内部で新たに別の意味が設けられてしまうとき、その意味は多義性というものではなく、一つの意味に回収されることなく拡散していく。 すなわち、散種とは、多義性という「同一性」にとらわれない差延的運動である。
関連項目
- >> 「散種」を含む用語の索引
- 散種のページへのリンク