成分栄養剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/11/13 08:47 UTC 版)
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成分栄養剤(せいぶんえいようざい、elemental diet, ED)とは経腸栄養剤の1種で、窒素源が合成アミノ酸のみから組成されたものである。そのためタンパク質を食事性の抗原とするアレルギー性腸炎などにも適用される。
人工的に製造され、すべての成分が明らかになっている。脂質量は極めて少なく、糖質はデキストリンとして配合されているため消化が不要である。つまり腸管に負担をかけることなく栄養摂取できるため、消化機能の低下したケースや腸管の安静が有効なクローン病で用いられることが多い。
浸透圧が高いため下痢、腹痛、腹部膨満感をおこすことがあるが、濃度を低くすることや、投与速度を下げることで対処する。
成分栄養剤にはすべての栄養素が含まれるため、長期にわたる単独投与が可能である。ただしその場合、必須脂肪酸欠乏や微量元素欠乏をきたすおそれを伴うため、適宜脂肪乳剤や微量元素の投与が必要となる。
成分栄養剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 15:28 UTC 版)
成分栄養剤としてはエレンタール及び小児用のエレンタールPが知られている。脂肪が著しく少ないため必須脂肪酸欠乏症に注意が必要である。それ以外の注意事項は消化体栄養剤とほとんど同内容となるが、更に程度は強い。クローン病、潰瘍性大腸炎、大腸手術の前処置として用いられることがある。
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