御池山クレーターとは? わかりやすく解説

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御池山クレーター

(御池山 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/27 02:03 UTC 版)

御池山クレーター(おいけやまクレーター)とは、赤石山脈(南アルプス)南部を構成する山の1つである標高約1,905 メートルの御池山付近に存在する、隕石衝突によって形成されたクレーターと提案されている。仮に国際的な認定がされた場合、地球上に痕跡が現存するクレーターとしては小型ながら、日本国内では初めて確認された隕石衝突の結果の痕跡となる[1]。このクレーターは、長野県飯田市(旧上村)内、南アルプス南部の御池山(1,905メートル)付近に位置する。このクレーターは直径約900メートルで、現在残っているのは全体の4割ほどである。以前からこの地形の中を遊歩道が通っており、実際にクレーター内を散策でき、展望台からも一望できる。


  1. ^ 直訳すると「小球」だが、地質学においては鉱物・岩石等の飛来物が大気摩擦による高熱で一度溶融し、空気中で再冷却して固化した微粒子のことを表す。溶融時に表面張力が生じて球形となり、そのままの形で固化するためこう呼ばれる。
  1. ^ 坂本正夫、アーノルド グチック ほか、「国内初の隕石クレーター(御池山クレーター)の発見」 『日本地質学会学術大会講演要旨』 第117年学術大会(2010富山)セッションID:O-123, doi:10.14863/geosocabst.2010.0.188.0, 日本地質学会
  2. ^ いん石によるクレーターか 南アルプスで小学教諭ら確認”. j.people.com.cn. 人民日報社. 2018年12月14日閲覧。
  3. ^ 西戸裕嗣、坂本正夫、アーノルド グチック ほか、「御池山クレーターから見出された衝撃変成石英について」 『日本地質学会学術大会講演要旨』 第117年学術大会(2010富山)セッションID:O-124, doi:10.14863/geosocabst.2010.0.189.0, 日本地質学会
  4. ^ 坂本正夫、志知龍一:御池山隕石クレーターに検出された負の重力異常 日本惑星科学会 2010 (PDF)
  5. ^ 坂本正夫ほか、御池山クレーターで発見したspheruleに隕石物質を含む可能性 日本地球惑星科学連合 2015年 PPS21-02 (PDF)


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