形成体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 07:24 UTC 版)
ドイツのハンス・シュペーマンはイモリ胚での移植実験(1924年)から、原口背唇部(げんこうはいしんぶ)に分化を引き起こす作用を発見し、原口背唇部を形成体(オーガナイザー)と名付け、未分化の細胞群に分化を促す形成体の作用を誘導と呼んだ。 また、ドイツのヴァルタ―・フォークトが、イモリの胚を部分的に染色する「局所生体染色法」を開発した。フォークトはこれにより染色された胚がどのように分化するかの追跡調査を行い、胚が将来形成する原基の位置を示した原基分布図(予定運命図)を作成した(1929年)。 よくある、局所生体染色法の図。 よくある、イモリの原基分布図。 シュペーマンの実験において、原口背唇部の誘導の後に次々と組織・器官が形成されたことから、誘導の連鎖が推測された。
※この「形成体」の解説は、「胚発生」の解説の一部です。
「形成体」を含む「胚発生」の記事については、「胚発生」の概要を参照ください。
形成体と同じ種類の言葉
Weblioに収録されているすべての辞書から形成体を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から形成体 を検索
- 形成体のページへのリンク