大野木一族とは? わかりやすく解説

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大野木一族

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/11 10:47 UTC 版)

大野木一族
出身地 近江国坂田郡(現・滋賀県米原市)
現居住地 日本
家祖 佐々木高綱
伝統 宇多源氏流 佐々木氏庶流
別荘 広島県東広島市志和堀・蓮光寺累世墓所

大野木一族(おおのぎいちぞく)は、日本の氏族で、宇多天皇を祖とする宇多源氏の流れを汲む佐々木氏の庶流にあたる。中世には近江国坂田郡大野木(現・滋賀県米原市)を本拠とし、佐々木高綱の弟・大野木高重を祖として興る。

戦国期には浅井氏家臣として仕え、江戸時代には医師・藩士の家系(大八木氏)として再興。明治以降は広島県東広島市志和堀に居を移し、のち大阪・東京・青森を経て、現代では東京都港区六本木を拠点とするO.N.G株式会社代表・大野木宏太を中心に、地域文化と産業を結ぶ活動を展開している。六本木の地は乃木神社毛利庭園を望む位置にあり、佐々木・乃木両氏との血脈的・象徴的な縁も深いとされる。

家紋(丸に剣片喰)

起源

大野木氏は、佐々木高綱の弟・大野木高重(二郎兵衛尉、大野木庄左衛門尉)を祖とする。高綱の長子・野木光綱が「野木氏」を称したのに対し、その弟筋が「大野木氏」を名乗ったと伝わる[1]

蓮光寺累世墓所(東広島市)

系譜

宇多天皇
  ├─────敦実親王
         │
        源雅信
         │
        源扶義
         │
        源成頼
         │
       佐々木義経
         │
       佐々木経方
         │ 
       佐々木爲俊
         │
       佐々木秀義
         │
       佐々木高綱
         │
       野木光綱
         │
       大野木高重(二郎兵衛尉・大野木庄左衛門尉)
         │
       大野木国茂(または大野木秀資)
         │
       大野木秀俊(土佐守)
         │
       大野木高澄(加賀守)
         │
       大野木永広(小兵衛)
         │
       大野木高盛(加賀守)
         │
     大野木秀盛(新右衛門・医師「玄忠」)
蓮光寺累世墓所にて撮影2(広島県東広島市)


上記のうち高澄〜秀盛の系譜は、『寛政重修諸家譜』および柳河藩医「大八木氏系図」に見えるもので、 大野木氏の一族が江戸期に医家・藩士として再興したことを示す[2]

戦国・江戸期

戦国期には浅井氏家臣として仕えた大野木秀俊(土佐守)の名が見える。江戸時代には柳河藩士および高松藩医としての分家も確認され、「大八木氏」と改称した家系が幕府奥医師を務めた[2]

近代以降

明治期に入ると、分家筋の一部が広島県東広島市志和堀へ移住し、同地の蓮光寺境内に「大野木累世合墳」を建立した。 碑文には「明治三十七年十月」「大野木友次郎謹建之」と刻まれ、明治期の大野木家墓所として現存する。

現代

現当主系譜は広島を拠点とし、企業活動・文化振興・地域奉仕など多方面にわたり活動している。

家紋

家紋は「丸に剣片喰」で、佐々木氏系統に共通する意匠を持つ。

脚注

  1. ^ 浅井氏家臣団系図(大野木氏)”. 戦国浪漫街道. 2025年10月9日閲覧。
  2. ^ a b 『寛政重修諸家譜』国立国会図書館デジタルコレクション、1812年。「大野木高綱の裔・高行十六代孫高澄(加賀守)、子永広(小兵衛)、孫高盛、三代下の秀盛(新右衛門・玄忠)が医家として江戸幕府に仕える。」 

参考文献

  • 『乃木大将事蹟』 明治書院、1912年
  • 『寛政重修諸家譜』 江戸幕府編、1812年



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