大野城_(尾張国海部郡)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 大野城_(尾張国海部郡)の意味・解説 

大野城 (尾張国海部郡)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/02 04:19 UTC 版)

logo
大野城
愛知県
別名 大野砦
城郭構造 平城
築城主 佐久間正勝
築城年 1584年
廃城年 1586年頃?
遺構 なし(埋没?)
指定文化財 愛西市指定史跡
再建造物 石碑
位置 北緯35度7分46秒 東経136度46分19.4秒 / 北緯35.12944度 東経136.772056度 / 35.12944; 136.772056座標: 北緯35度7分46秒 東経136度46分19.4秒 / 北緯35.12944度 東経136.772056度 / 35.12944; 136.772056
地図
大野城
テンプレートを表示

大野城(おおのじょう)は、尾張国海部郡(現愛知県愛西市)にあった日本の城。愛西市指定史跡

略歴

1584年蟹江城の支城の一つとして、織田信雄の家臣、佐久間信栄(正勝)によって築城される。

天正12年(1584年)4月、小牧・長久手の戦いでは、徳川家康側の城となる。同年6月、羽柴秀吉は長期化する戦いを決するため、滝川一益九鬼嘉隆率いる安宅船を動員した水軍で威圧しつつ調略で前田長定(種定)[1]が守る蟹江城を攻略し、長定の弟・前田長俊(利定)の守る下市場城、長男・前田長種の守る前田城をも調略した。しかし、佐久間信栄の家臣で大野城を守っていた山口重政は母親を人質に取られたが調略に応じなかったため、滝川らは大野城を攻めた。山口重政は城を守ったが落城寸前まで追い詰められた。急を知った徳川家康・信雄らが軍を率いて大野城付近に急行したため、攻め手は包囲を解いて引き上げ、大野城は落城を免れた。滝川らは蟹江城に、九鬼勢は下市場城に籠ったが、家康と信雄の軍はこれらの城および蟹江城を次々と攻略していった。この間、大野城に家康の本陣が置かた。

この戦い(蟹江城合戦)が小牧・長久手の戦いの趨勢に決着をつけ、和議への流れが形成されたといわれている。

廃城時期は不明だが、天正13年11月(1586年1月)の天正大地震で大きな損害を被っている事から、そのまま廃城にされた可能性が高い。

現状

屈曲した大膳川の右岸・水田の中が当時の城跡である[2]遺構はほぼ滅失(あるいは埋没)し、城跡を示す石碑[3]が立っている。愛西市の史跡に指定されている[4]

所在地

脚注

  1. ^ 前田種定と滝川一益は親戚。
  2. ^ 「愛知県文化財マップ(埋蔵文化財・記念物)」(愛知県統合型地理情報システムマップあいち)” (html). 愛知県. 2019年4月8日閲覧。
  3. ^ 愛西市文化財一覧” (PDF). 愛西市. 2019年4月8日閲覧。
  4. ^ 文化財一覧”. 愛西市. 2019年4月8日閲覧。

関連項目


「大野城 (尾張国海部郡)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「大野城_(尾張国海部郡)」の関連用語

大野城_(尾張国海部郡)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



大野城_(尾張国海部郡)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの大野城 (尾張国海部郡) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS