吉良大弥
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/27 23:08 UTC 版)
基本情報 | |
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本名 | 吉良 大弥 |
通称 | キラキラ・ダイヤモンド[1] |
階級 | フライ級、スーパーフライ級 |
身長 | 163cm |
国籍 | ![]() |
誕生日 | 2003年5月30日(22歳) |
出身地 | 大阪府門真市 |
スタイル | オーソドックス、右ボクサーファイター |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 3 |
勝ち | 3 |
KO勝ち | 2 |
敗け | 0 |
引き分け | 0 |
無効試合 | 0 |
獲得メダル | ||
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![]() |
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男子 ボクシング | ||
アジアジュニア選手権 | ||
金 | 2019 フジャイラ | 男子50キロ級 |
吉良 大弥(きら だいや、2003年5月30日 - )は、日本のプロボクサー。大阪府門真市出身。東京農業大学中退。志成ボクシングジム所属[2]。
来歴
幼少期
父親がキックボクシングジムを経営しており4歳からキックボクシングを始め、小学生になってから柔道とボクシングを始めた。2人の姉達[3]と切磋琢磨しながら練習に励み格闘技の大会に出場した[4]。
アマチュア時代
ボクシングでは、2015年全国U-15ジュニアボクシング大会の32・5kg級決勝で坂間叶夢を破り優勝[5]。中学1年になるとボクシングに専念した。
2019年、ボクシングの名門王寺工業高校に入学。高校1年時のインターハイと国体ではどちらも高見享介に判定負けを喫し優勝を逃した[6]。10月にアラブ首長国連邦で開催されたASBC主催のアジアジュニア選手権50kg級で優勝し、大会最優秀選手にも選ばれた[7]。高校2年時の全国高等学校ボクシング選抜大会を優勝[8]。同年4月、ポーランドで開催されたAIBA世界ユース選手権フライ級に出場しベスト8まで勝ち進むもウズベキスタンのシャフゾッド・ムザファロフに判定負けを喫した[9]。同年8月、高校3年時のインターハイを優勝して高校2冠を果たした[10]。
2022年、東京農業大学に入学すると1部リーグ戦のレギュラーとして1年時から活躍し、フライ級の階級賞も得るなどしてチームの勝利に貢献した[11]。パリオリンピックを目指し個人戦にも出場したが、全日本選手権の決勝で牧野草子に敗退[12]。翌年の全日本選手権は階級を上げて五輪階級のフェザー級で出場したがトーナメント2回戦における韓亮昊との試合中、偶然のバッティングによる裂傷を負い1Rで試合がストップ、4-1の負傷判定負けを喫し[13]、五輪への道が閉ざされた。その後、プロへ転向するため大学を2年で中退した。
プロ時代
2024年5月7日にB級ライセンス(6回戦)でのプロテストを受け合格、同月15日に記者会見を開きプロ転向を発表した[2]。
2024年6月27日、後楽園ホールにてデビュー戦をスーパーフライ級6回戦で行い、コムサン・カエウルエアン(タイ)に初回1分58秒でKO勝ち[14]。
デビュー戦がWBAに評価され、WBA世界スーパーフライ級15位にランクイン。プロ転向後わずか1戦で異例の世界ランキング入りとなった[15][16]。
2025年5月11日、大田区総合体育館にて110ポンド契約8回戦で、WBA世界ライトフライ級13位のジャクソン・サパタと対戦し、2度ダウンを奪って3-0(79-73、79-71、80-70)判定勝利を収めた[17]。
人物・エピソード
- 東農大時代、プロ選手とスパーリングをする機会が多く、京口紘人、比嘉大吾、井岡一翔らプロの世界王者達と手合わせしていた[18]。特に井岡は東農大ボクシング部の先輩でもあり、スパーリングを行った際に井岡本人から直接プロ転向を誘われた経緯がある[19]。
- 名城信男、村田諒太、西田凌佑らを育てた名伯楽であり奈良の王寺工高時代に吉良を指導した高見公明監督(現日本ボクシング連盟男子強化委員長)は「吉良はセンス抜群。これまで見てきた中でも屈指の潜在能力の持ち主」と吉良の才能を絶賛している[2]。
戦績
- アマチュアボクシング - 52戦46勝(16RSC)6敗
- プロボクシング - 3戦3勝(2KO)無敗
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2024年6月27日 | ☆ | 1R 1:58 | KO | コムサン・カエウルエアン | ![]() |
プロデビュー戦 |
2 | 2024年10月31日 | ☆ | 1R 1:19 | KO | オルランド・ピノ | ![]() |
|
3 | 2025年5月11日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | ジャクソン・サパタ | ![]() |
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テンプレート |
受賞歴
アマチュアボクシング
- 2019年 ASBCアジアジュニア選手権大会 最優秀選手賞[7]
脚注
- ^ “【ボクシング】世界ランカー吉良大弥デビュー2戦連続1回KO勝ち「早く倒せて成長」79秒殺”. 日刊スポーツ. (2024年10月31日) 2025年1月11日閲覧。
- ^ a b c “アマからまた逸材がプロ転向 万能型の吉良大弥 6.27デビュー戦に向けラスベガス合宿”. ボクシングニュース (2024年5月17日). 2025年1月11日閲覧。
- ^ “ボクシングでアマ3冠の吉良大弥が6・27後楽園でプロデビュー 井岡一翔が誘った逸材”. デイリースポーツ. (2024年5月16日) 2025年1月11日閲覧。
- ^ “第3回 All Japan Jr Kick 藤原敏男杯 全国大会”. NEXT☆LEVEL (2014年3月30日). 2025年1月11日閲覧。
- ^ “東京でU-15ボクシングの大会/元世界王者らが注目の激闘”. 四国新聞社. (2015年9月8日) 2025年1月11日閲覧。
- ^ “【インタビュー】テクニックに一番の自信!国体、世界ユースにも準備中(高見亨介)”. 日本ボクシング連盟 (2020年5月19日). 2025年1月13日閲覧。
- ^ a b “アジア・ジュニア選手権 吉良大弥が金、尾崎優日が銀”. BOXING NEWS (2019年10月18日). 2025年1月11日閲覧。
- ^ “令和2年度 第32回全国高等学校ボクシング選抜大会 徳島特別大会” (PDF). 公益財団法人 全国高等学校体育連盟 ボクシング専門部 (2021年3月28日). 2025年1月11日閲覧。
- ^ “【世界ユース選手権】堤麗斗がメダル確定!吉良はウズベキスタンに惜敗”. 日本ボクシング連盟 (2021年4月10日). 2025年1月12日閲覧。
- ^ “変幻自在で吉良V、「プレシャーはあったからうれしい」…ボクシング・フライ級”. 読売新聞. (2021年8月14日) 2025年1月11日閲覧。
- ^ “令和4年度 関東大学ボクシングリーグ戦結果報告|農友会ボクシング部”. 東京農業大学 (2022年7月19日). 2025年1月11日閲覧。
- ^ “全日本フライ級は牧野草子がV2 世界王者・坪井智也とボックスオフで同門対決へ”. スポニチ. (2022年11月27日) 2025年1月12日閲覧。
- ^ “65試合 男子Fe Rボクシングクラブ韓 亮昊○WP1R 4-1×吉良 大弥東京農業大学”. 日本ボクシング連盟 (2023年11月24日). 2025年1月11日閲覧。
- ^ “【ボクシング】アマ3冠の吉良大弥、プロデビュー戦で1回KO勝ち「パウンド・フォー・パウンド1位を目指している」”. サンスポ. (2024年6月27日) 2025年1月11日閲覧。
- ^ “【ボクシング】那須川天心、WBA世界バンタム級2位に浮上 寺地拳四朗はフライ級1位に”. サンスポ (2024年8月1日). 2025年4月29日閲覧。
- ^ “プロデビュー戦の鮮烈KOで世界ランク入りのアマ3冠、吉良大弥が31日にプロ第2戦 相手は15勝2敗のピノ”. 東京中日スポーツ. (2024年10月9日) 2025年1月11日閲覧。
- ^ 堤駿斗、アルボレダを3回TKO 吉良大弥も勝つ Boxing News(ボクシングニュース)2025年5月12日
- ^ “井岡、京口、比嘉らとスパー積んだ吉良大弥がフライ級決勝進出 国体王者・平塚を撃破”. スポニチ. (2022年11月26日) 2025年1月12日閲覧。
- ^ “ボクシング】井岡一翔が太鼓判を押すアマ3冠の吉良大弥、プロデビュー戦の前日計量をクリア”. サンスポ. (2024年6月26日) 2025年1月12日閲覧。
関連項目
- 志成ボクシングジム - 所属ジム
外部リンク
- 吉良大弥のページへのリンク