南西スオミとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 南西スオミの意味・解説 

南西スオミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/05 23:08 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
南西スオミ
Varsinais-Suomi
Egentliga Finland


州章

南西スオミの位置
(左下の茶色の地域)
州都 トゥルク

南西スオミ、もしくは南西スオミ州 (なんせいスオミしゅう、フィンランド語: Varsinais-Suomiスウェーデン語: Egentliga Finlandラテン語: Ducatus Finlandiae Meridionalis)は、フィンランド伝統州。また、英名Finland Properから、正統フィンランド正統フィンランド州とも呼ばれる。現在のフィンランドの南西の地域であり、トゥルク (フィンランド語: Turkuスウェーデン語: Åbo)と、トゥルク城 (フィンランド語: Turun linnaスウェーデン語: Åbo slott)を中心としていた。北から東にかけて、サタクンタハメウーシマーの各伝統州と接しており、西には、バルト海を隔ててオーランドが位置していた。現在、南西スオミだった地域には、同名の南西スオミ県が存在している。

行政

南西スオミの地域は、1997年9月末までトゥルク・ポリ州によって管理されていた。そして、1997年10月からは新設された西スオミ州管轄となった。その後、2010年1月1日にフィンランド全州が廃止され[1]、南西スオミの地域を管轄する最上位地方行政区分は、南西スオミ県となった。

歴史

南西スオミの地域は、13世紀スウェーデンの統治下に入った。その後、1809年スウェーデンロシア帝国第二次ロシア・スウェーデン戦争で敗北するとフレデリクスハムンの和約によって、他のフィンランドの地域と共にロシア帝国に割譲され、フィンランド大公国に属するようになった。同国の首都には南西スオミの中心地、トゥルクが選ばれたが、1812年に首都はトゥルクからヘルシンキへと移された。

南西スオミ自体は、現在、既に行政上の機能は失われているものの、この地域には、この地域を統治したスウェーデンとロシア帝国のそれぞれの遺跡が残っている。

元々フィンランド (Finland)という呼称自体は、スウェーデン語でこの南西スオミを示す呼称であったが、それが後にスウェーデン統治下におけるエステルランド(現在のフィンランド南部)全体を示す言葉へと変化した。

脚注

  1. ^ New regional administration model abolishes provinces in 2010”. HELSINGIN SANOMAT. 2011年8月23日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2012年7月15日閲覧。

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「南西スオミ」の関連用語

南西スオミのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



南西スオミのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの南西スオミ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS