北温信用組合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/11 14:02 UTC 版)
| 種類 | 信用協同組合 |
|---|---|
| 本店所在地 | 799-2430 愛媛県北条市(現:松山市)辻289-1 |
| 設立 | 1949年 |
| 業種 | 金融業 |
| 金融機関コード | 2731 |
| 代表者 | 理事長 谷口芳武 |
| 支店舗数 | 3店 |
北温信用組合(ほくおんしんようくみあい)は、かつて愛媛県旧北条市に本所を置いていた信用協同組合。2000年に愛媛銀行と合併した。
概要
第二次世界大戦後、北条の各町村にあった農業会は農業協同組合(農協)に改組されたが、この時北条町商店主の代表であった渡部一美、中川千代蔵らが新農協では非農家に対しては従来どおりの措置を講ずる事が困難な旨を知らされた[1]。そこでやむなく商工業者を中心とする北条商工業協同組合の設立運動を始め、1949年6月29日に認可された[2]。このような形で諸事業は取り進められていたが、金融部門は早急に体質を強化する必要があったので金融を事業とする「北温信用組合」の設立を申請し、1951年10月8日に認可を得て創立された[2]。
1982年に発覚した職員の多額の使い込み事件の後、愛媛県の協力要請を受けた愛媛銀行が理事長や専務理事を派遣する他、資金面でも支援してきた[3]。
2000年3月期の決算で幹部職員の業務上横領事件の損失処理が響き、二期連続の赤字となる当期損失2億9千百万円を計上[4]。自己資本比率は国内営業基準4%を若干上回る4.06%と債務超過ではないものの厳しい経営を強いられる中で、愛媛銀行に合併を要請[4]。愛媛銀行が要請を受入れ、2000年10月に吸収合併された。これにより、愛媛県内に本店を置く信用協同組合は消滅した[4]。
合併に伴い3店舗・出張所は閉鎖され、愛媛銀行の北条支店や松山市内の店舗に引き継がれた[4]。また従業員18人のうち、愛媛銀行への就職を希望する12人については全員受け入れられた[4]。
沿革
店舗
参考文献
- 金融図書コンサルタント社(1998)『平成11年度 全国信用組合名簿』
脚注
- 北温信用組合のページへのリンク