初田哲男とは? わかりやすく解説

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初田哲男

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/25 15:36 UTC 版)

初田 哲男(はつだ てつお、1958年12月31日 - )は、日本の理論物理学者。原子核理論・ハドロン物理学が専門分野。

現在は理化学研究所数理創造プログラム(iTHEMS)のプログラムディレクターを務める。

ワシントン州立大学アシスタント・プロフェッサー、筑波大学助教授、京都大学助教授、東京大学教授などを歴任し、2012年から理化学研究所仁科加速器研究センターにおいて主任研究員・副センター長として量子ハドロン物理学研究室を主宰した[1]

略歴

研究・人物

量子色力学(QCD)を中心に強相関系を幅広く研究している。特にクォークやグルーオンの多体系に関してクォーク・グルーオン・プラズマの理論や格子ゲージ理論を用いた核力の導出などの業績がある。[2]

分野間交流を通じた学際的研究の推進にも強い意欲を持っており、理化学研究所における学際的な理論科学研究グループである数理創造プログラムの設立を主導し、量子コンピュータや理論生物学に関する論文も著している。[3]

2020年には株式会社理研数理の設立にも関わり、Chief Science Advisorに就任している。[4]

妻は素粒子物理学者で順天堂大学教授の初田真知子。

受賞

著書

  • Kohsuke Yagi, Tetsuo Hatsuda, and Yasuo Miake, "Quark-Gluon Plasma: From Big Bang to Little Bang (Cambridge Monographs on Particle Physics, Nuclear Physics and Cosmology)," Cambridge University Press. (ハードカバー版 2005年、ペーパーバック版 2008年)
  • 『岩波講座計算科学〈2〉計算と宇宙』宇川彰、青木慎也、初田哲男、柴田大、梅村雅之、西村淳、岩波書店、2012年
  • エイブラハム・フレクスナー 、ロベルト・ダイクラーフ『「役に立たない」科学が役に立つ』野中香方子、西村美佐子(翻訳)、初田哲男(監訳)、東京大学出版会、2020年
  • 初田哲男、大隅良典隠岐さや香、柴藤亮介『「役に立たない」研究の未来』柏書房、2021年
  • 横倉祐貴、ジェフリ・フォーセット、土井琢身、瀧雅人、初田哲男、坪井俊『数理は世界を創造できるか: 宇宙・生命・情報の謎にせまる』東京大学出版会、2021年
  • 『数理の窓から世界を読みとく 素数・AI・生物・宇宙をつなぐ』初田哲男 、柴藤 亮介 編著、岩波書店、2021年

脚注

外部リンク




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