冥府での再会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 02:35 UTC 版)
死後は冥府を訪れたオデュッセウスをエルペーノールに次いで発見し、彼女の息子が予言者テイレシアースから予言を授かった後でオデュッセウスと言葉を交わし、生前のイタケー島の様子を伝えた。彼女はオデュッセウスの「なぜ死んだのか、イタケーの王権はどうなっているか、妻ペーネロペーは一家を守っているか、それとも別の男と再婚したか」といった質問に対して、ペーネロペーは一家を守っているが辛い日々が続いていること、王権はまだ一族のもとにあり、テーレマコスが国内を平穏に守っていることを伝えた。自分の死に関しては、息子の孝行を思い出しては帰りを待つ辛さに耐えられずに死んだことを伝え、オデュッセウスに涙を流させた。そして悲しみからアンティクレイアを抱擁しようとして虚空をかき抱く息子に、死後冥府で暮らす者は身体が失われることを説明した。また冥府から早く立ち去ることを勧めつつ、ペーネロペーに語って聞かせるために冥府のことを隅々まで見ておくようにとも助言している。
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