元山葛麻海岸観光地区
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元山葛麻海岸観光地区(ウォンサンカルマかいがんかんこうちく)は、朝鮮民主主義人民共和国元山市に存在する海岸リゾート地。元山葛麻半島の長い砂浜「名砂十里」を観光資源として着目、開発された[1]。
概要
2018年、金正恩が新年の辞で、葛麻飛行場に隣接する海岸線一帯をリゾート地として開発する計画に言及。直ちに170棟以上の建物の建設が始まった[2]。2025年6月24日に完成式典が行われ、金一族が出席して完成を祝った[3]。 リゾート地は、元山葛麻海岸観光地区と命名。海水浴場やプール、高層ホテルをはじめとした約2万人を収容できる宿泊施設からなり[4]、同年7月からは、ロシア人観光客が初めて現地入りするとされているが、地図上に描かれた遊園地や屋内ウォーターパークは衛星画像上では未着工のままであり、訪問客を迎えることができる施設は17棟ある高級ホテルのうち6棟のみとも報じられた[5]。
アクセス
地区内交通
地区内の交通手段として路面電車(軌道電車)が整備されている[6]。軌間は1000mmないし1067mmと推定されており、使用される車両は金鍾泰電気機関車連合企業所(平壌市)製と報じられている[6]。
脚注
- ^ “【北朝鮮観光】海岸観光地区の本格開業を準備、新駅舎整備で外国人観光客受け入れ体制を強化”. 江南タイムズ (2025年6月24日). 2025年7月20日閲覧。
- ^ “北朝鮮「巨大リゾート計画」は"非常識"の塊だ”. 東洋経済オンライン (2018年5月24日). 2025年7月5日閲覧。
- ^ “元山の大型リゾート完成に金正恩総書記「今年の最も大きな成果の一つ」”. 朝鮮日報 (2025年6月27日). 2025年7月5日閲覧。
- ^ “北朝鮮に2万人収容の高級ビーチリゾートが完成、利用客や採算性は?”. CNN (2025年6月30日). 2025年7月5日閲覧。
- ^ “金正恩“自慢のリゾート”、その実態は宣伝用ハリボテ?17棟中わずか6棟が完成、人影のないビーチが物語る現実”. 江南タイムス (2025年7月4日). 2025年7月5日閲覧。
- ^ a b “Tramway under construction at North Korean beach resort” (英語). Railway Gazette International. 2020年11月17日閲覧。
関連項目
- 馬息嶺スキー場 - 同じ元山市に存在するリゾート施設
元山葛麻海岸観光地区
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「朝鮮民主主義人民共和国の地方行政区画」の記事における「元山葛麻海岸観光地区」の解説
원산-갈마해안관관지구【元山葛麻海岸觀光地區】Wonsan-Kalma-Haeamgwangwan-jigu (ウォンサン-カルマ=ヘアムクァングァンジグ) 2018年の朝鮮中央テレビの5カ年戦略説明番組において、当該地区の建設が宣言された。地域は、江原道元山市葛麻洞一帯
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