位相補償
【英】phase compensation
位相補償とは、帰還型増幅回路などにおいて、波形の位相を安定させるために設けられた回路(補償回路)のことである。
OPアンプなどの増幅回路で、位相のずれが一定限度を超えると、発振が生じてしまい(一定の周波数を出力し続ける状態となり)、正しい波形が得られなくなってしまう。位相補償はこの位相のずれを一定限度内に抑えることで、発振を防ぎ波形を安定させている。
位相補償にはコンデンサ素子が使われることが多い。ICチップによっては位相補償を内蔵しているものもあるが、外付けの位相補償回路もあり、この場合は使用状況に応じた位相補償が可能である。
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