乳原孝
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乳原 孝(うはら たかし、1954年 - )は、日本の西洋史の研究者。京都先端科学大学名誉教授。
経歴
出典[1]
1975年 関西学院大学文学部史学科入学
1979年 関西学院大学文学部史学科卒業
1981年 同大学大学院文学研究科修士課程修了
1984年 同大学院文学研究科博士課程単位取得、予備校講師
1998年 京都学園大学経営学部助教授
2003年 京都学園大学経営学部教授
2015年 京都学園大学人文学部歴史文化学科教授
2019年 京都先端科学大学人文学部歴史文化学科教授
2020年 京都先端科学大学人文学部歴史文化学科特任教授
2023年 京都先端科学大学名誉教授
研究分野
専門はアンデス、マヤなど古代ギリシア史、近世イギリスを中心とした西洋史の研究や日本の俳句史である。大学ではアンデス、マヤなど古代ギリシア史から研究を始め、30代ごろから、イギリスの大英図書館などで古文書調査を始め、16世紀のロンドンにあった「ブライドウェル矯正院」の史料から、犯罪者や浮浪者など当時の民衆の実態を明らかにした[2]。研究内容は中世から近世にかけての同時代史料を用いて当時犯罪者や浮浪者やそれらを取り締まる監獄や刑法、拷問の実態を明らかにした[3]。また、疫病に対する研究も行っており、流行する疫病を当時の人々がどのようにとらえ対処しようとしていたかについての研究も行っている。また、魔女裁判やハーメルンの笛吹き男といった伝説を当時の民衆の宗教観や死生観などからその実態を明らかにすることを目的とした研究を行っている[4]。歴史学だけでなく思想や哲学、民俗学、文学、経済学、考古学といった多様な研究手法を取り入れながら研究を行っていることに特徴がある。
京都先端科学大学では西洋史、西洋史概説、西洋経済史、歴史学入門などを教えており、2016年ベストティーチャー賞を受賞している[5]。
著書
- 『エリザベス朝時代の犯罪者たち -ロンドン・ブライドウェル矯正院の記録から-』嵯峨野書院、1998年
- 『「怠惰」に対する闘い -イギリス近世の貧民・矯正院・雇用-』嵯峨野書院、2002年
編著
- 赤坂俊一・辻幸恵共著『流行と社会 -過去から未来へ-』白桃書房、2004年3月
- 共著『西洋世界の歴史像を求めて』関西学院大学出版会、2006年
論文
脚注
- ^ “乳原孝 マイポータル”. 2020年5月31日閲覧。
- ^ “乳原先生に聞いてみた”. 2020年5月31日閲覧。
- ^ 『エリザベス朝時代の犯罪者たち -ロンドン・ブライドウェル矯正院の記録から-』 『「怠惰」に対する闘い -イギリス近世の貧民・矯正院・雇用-』. 嵯峨野書院. (1998-2002)
- ^ “教員紹介”. 2020年5月31日閲覧。
- ^ “2016年ベストティーチャー賞”. 2020年5月31日閲覧。
出典・参考文献
- 乳原孝教員紹介
- 先生に聞いてみた 38 乳原孝
- 乳原孝
- 2016年度 Best Teacher賞 https://www.kyotogakuen.ac.jp/bestteacher2016
- 『「怠惰」に対する闘い -イギリス近世の貧民・矯正院・雇用-』嵯峨野書院、2002年
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