久行保徳とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 作家 > 歌人 > 歌人 > 久行保徳の意味・解説 

久行保徳

久行保徳の俳句

うつくしき嘘朧夜の腕伸ばす
きざはしを斜めに踏んで星涼し
ねんごろに宙の暗部へ大根干す
一切は花栗の闇外厠
三椏の花が見ている甕の水
二の足を軽くしている猫柳
余計なこと呟いている船遊び
八千代座の奈落の湿り夏兆す
十六夜の椅子は瑞々しくありぬ
単線の時刻表繰る夕薄暑
咳いて拈華微笑の椅子さがす
土曜日の光源重ねいる落葉
夕桜闇やわらかに狂いだす
師の影を重ねて桜餅はがす
念仏が光だすとき冬の馬
手の届くところ素直に青木の実
投函のあとさき此に水烟る
春暁の音を音とし覚めるなり
曖昧と言うしんがりは落葉焚く
来し方の蝶にこだわる椅子ひとつ
松葉蟹の匂い城崎にて没日
校了の窓越し傾ぐ式部の実
梅の椅子優しい昼を濡れている
水無月の床屋の椅子の黒光る
油照り護符いちまいの産屋見え
流木乾く夜へ繃帯の錆ともす
浦上の夏むらさきにして睡る
滅多やたらと噴水産科の椅子立てば
無季一句作るつもりの更衣
産土の訛りの暗さ父の日は
白樺の奥へと木曾の孕み馬
百両の花にこだわりたたら踏む
石蕗の花馬耳東風をつら抜けり
秋ざくらこの八枚をおのれとす
紫陽花へ眉間濃くする女坂
罠でよし白桃啜りきて鼾
聖堂の鍵盤黄ばみ夏果てる
花栗の宙旧道の昼深し
花栗の闇へ他郷の耳ほてる
蚯蚓鳴く追伸二行書き足しぬ
遅桜奈良井木曾谷斜にして
遠野火を眩しみ錆の貨車つなぐ
重心を低くしてゆく春の山
野仏の空昏れいろに寒卵
阿浮奈絵の二階へふふと夏の蝶
陸奥沈む沖明るくて蜜柑山
霧の椅子きしむ旧家の寝息継ぎ
青田風いくさの匂いなく昏れる
馥郁として片陰の枇杷の花
鳥雲に飢えてきらりと喉ぼとけ
 




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「久行保徳」の関連用語

久行保徳のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



久行保徳のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
現代俳句協会現代俳句協会
Copyright(C) 現代俳句協会

©2024 GRAS Group, Inc.RSS