中垣信夫
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中垣 信夫(なかがき のぶお、1938年 - )は、日本のグラフィックデザイナー・エディトリアルデザイナー。神奈川県出身。
略歴・人物
武蔵野美術大学卒業。 1964~73年杉浦康平デザイン事務所勤務。 ウルム造形大学[1]に招致された杉浦康平に同行し、オトル・アイヒャーに師事する。 1973年、中垣デザイン事務所設立。 2008年4月、杉浦康平、勝井三雄など日本を代表するグラフィックデザイナーが講師を務める、社会人のためのデザイン学校「ミームデザイン学校」を設立。
実家はワイナリー(皇國葡萄酒)。[2]母方の祖父は、1935年東京大学駒場に移転した、当時の第一高等学校校長森巻吉。
主な仕事
雑誌AD
- 美術手帖/美術出版社/1974〜2008年
- デザインの現場/美術出版社/1984〜1995年
- インターコミュニケーション/NTT/1993~2002年
- FUKUOKA STYLE/福博綜合印刷/1993〜2003年
- CNN English Express/朝日出版社/1987年〜
- プロパティマネジメント/綜合ユニコム/2000年〜
ブックデザイン
- 日本の結び/築地書館/1974年
- 歌舞伎事典/平凡社/1983年
- エリア事典シリーズ 朝鮮を知る事典他10数冊/平凡社/1986年〜
- 能・狂言事典/平凡社/1987年
- 日本音楽大事典/平凡社/1989年
- 中世思想原典集成 全20巻/平凡社/1992年〜
- 世界民族問題事典/平凡社/1993年
- 慶應義塾史事典/慶應義塾大学出版会/2009年
- 福沢諭吉事典/慶應義塾大学出版会/2010年
- 国立近代美術館60年史/国立近代美術館/2012年
- 日本の20世紀芸術/平凡社/2014年
叢書設計
- 平凡社ライブラリー/平凡社/1993年〜
- カラー版シリーズ 西洋美術史他/美術出版社/1990年〜
受賞歴
- 講談社出版文化賞/第21回(1990年)『今井俊満 花鳥風月』/美術出版社
- 造本装丁コンクール/第44回(2010年)文部大臣賞/瀧口修造1958 旅する眼差し/慶應義塾大学出版会
他受賞多数
デザイン理念
事物と精神の調和を追求する。 「命・気持ち・形」「何を・何のために・どのように」を念頭に 「人々がその時代に如何によく生きるか」を考慮する。 デザインとは個人の私有物ではなく、必ず社会に還元されるべきものである。 人々が継承する伝統的な暮らしもふまえ、社会よりも先駆的に了見し、 人間と自然との共生を謀るオルタナティブな思想に立脚したデザインを思惟する。 (中垣デザイン事務所HPより要約)[3]
脚注
外部リンク
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