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三浦岱栄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/27 03:05 UTC 版)

三浦 岱栄(みうら たいえい、1901年12月3日 - 1995年3月14日)は、日本の精神科医師。慶應義塾大学医学部教授[1]杏林大学医学部教授。フランス精神医学の研究、多くの精神科医師を育成した。小此木啓吾の慶應義塾大学医学部の指導教官。

経歴

新潟県長岡市に生まれる。旧制新潟県立長岡中学校[2]

1925年(大正14年)、慶應義塾大学医学部を卒業。学生時代にカトリックに入信、敬度な信者でその後カトリック医師会をはじめ、この領域で指導的役割を果たした。卒業後、生理学加藤元一教授の教室に入り、学位を得て,植松七九郎教授の神経科教室に移り、小峰病院に勤務、1935年講師になり、フランス政府給費留学生としてパリに留学し、Paul Guiraud博士、Andre-Thomas博士,Jean Lhermitte教授に師事し、Pierre Pichot教授との親交が始まった[3]

1940年より桜町病院院長となる。その後短期間南洋学院仏印)教授。1953年、慶應義塾大学医学部神経科教授となり、1967年定年退職。

1970年から1976年まで杏林大学医学部精神神経科の初代教授。

数多くの精神科医を育てた。小此木啓吾との共著、論文多数。

著書

  • 『神経病診断学』鳳鳴堂書店, 1939
  • 『神経麻痺の診断と治療』診断と治療社, 1939
  • 『神経病診断治療学 訂3版』鳳鳴堂, 1943
  • 『医学と民主主義』 (青年叢書) 帝国書院, 1946
  • 『クロード・ベルナール』 (医学選書) 学術書院, 1947
  • 『神經症と兒童敎育』日本醫書出版, 1947
  • 『精神-生理学 精神-身髄医学の基礎』鳳鳴堂書店, 1949
  • 『結核患者の精神状態』日本医書出版, 1951
  • 『異常心理学史の代表者たち ジャクソン』異常心理学講座 みすず書房, 1954
  • 『神経症 ヒステリー,神経衰弱,不眠症,ノイローゼ』 (生活ライブラリー) 東京創元社, 1958
  • 『精神科治療学集大成 身体療法から精神療法まで』文光堂, 1964
  • 『精神医学者の世界』岩崎学術出版社, 1967

共著

  • 『現代精神医学』塩崎正勝 共著. 文光堂, 1961
  • クロード・ベルナール『実験医学入門』興学会出版部, 1931
  • クロード・ベルナール『実験医学序説』岩波文庫 1938
  • ヨゼフ・オカンツィーク『医学の倫理 ヒューマニズムと医学』理想社出版部, 1940
  • 『クロード・ベルナール』訳編. 富山房, 1943
  • ジャン・ルイ・フォール『クロードベルナール』創元社, 1946
  • ジャン・ドレー『人間の精神生理』文庫クセジュ 白水社, 1952
  • ギー・パルマード『精神療法』文庫クセジュ 白水社, 1952

翻訳

  • ジョルジュ・マリニャック, ロベール・コラン共著『アルコール中毒』 (文庫クセジュ) 堀内秀共訳. 白水社, 1956
  • モーリス・ポロー『結核患者の心理』稲葉信竜共訳. 丸善, 1957
  • 『クロード・ベルナール文選集 科学の方法についての思索』編訳. シャムハトプレス, 2005.

脚注

  1. ^ 慶應義塾大学医学部精神・神経学教室”. 慶應義塾大学. 2024年4月9日閲覧。
  2. ^ 『新潟県立長岡高高等学校同窓会』株式会社旭出版、平成22、93頁。 
  3. ^ 三浦岱栄先生を悼む”. 2024年4月9日閲覧。



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