三杯もちとは? わかりやすく解説

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三杯もち

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/01/26 16:37 UTC 版)

三杯もち(さんばいもち)は、秋田県南部の大曲仙北地域を中心に食べられている菓子。同地方の郷土菓子である「三杯みそ」をもとに考案された。

概要

三杯もちの起源は、江戸時代後期の天保年間に起こった凶作の際、救荒食物としてワラビの根から作られたネバナもち・ネバナみそであるといわれる[1]。その後、餅の主原料は米に変化し、「みそ」・「花みそ」と称されるようになるが、花みその語源には諸説ある[2]。また、同地方では「もち」と「みそ」が同義であったようである。更に、餅米粉・うるち米・小豆を一杯ずつ合わせて作るることから「三杯みそ」・「三杯もち」と呼ばれるようになった[1]

三杯みそは、大曲・仙北地域をはじめとする秋田県南地方において、主に冠婚葬祭の際、多くの人に向けて振る舞われた[2]

特徴

三杯もちの食感は、ういろう羊羹、餅の中間のような、所謂「ねかねか」したものである。大曲・仙北の菓子店で販売されている他、各家庭でも行事食として作られている。

作り方

以下は一般的な作り方の手順である[1]

  1. 餅米粉、うるち米、小豆、その他砂糖、水等を入れて、耳たぶほどの固さに生地をまとめる。
  2. 生地を小さくちぎり、蒸し器に入れて30分~1時間蒸す。
  3. 蒸し上げた後、餅をまとめ手でこねる。
  4. 棒状に成形し、形を整えて切り分ける。

脚注

  1. ^ a b c つじや:とうふかまぼこ・とうふカステラ・三杯もち/秋田県・仙北地方の郷土菓子
  2. ^ a b 『あきた郷味風土記「ふるさとあきたの食百選」』p. 68

参考文献

  • 秋田県農山漁村生活研究グループ協議会編『あきた郷味風土記「ふるさとあきたの食百選」』、2005年



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