万葉恋歌とは? わかりやすく解説

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万葉恋歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/21 22:04 UTC 版)

万葉恋歌」(まんようれんか)は、信長貴富女声合唱組曲である。

概説

多治見西高等学校合唱部及び同校卒業生による合唱団「ますらめ」の委嘱により、2006年(平成18年)3月、同団のハンガリー演奏旅行におけるコダーイ・ホールでの演奏会で初演された。指揮=北野良徳。

多治見西高は2004年(平成16年)7月24日、東京で開催された第3回コチャール合唱コンクールにおいてミクローシュ・コチャールの激賞を受けグランプリを獲得した[1]。その後、同校は日本EU青少年交流使節としてハンガリー演奏旅行を実施、コチャール合唱コンクールの審査員の一人であった信長に新曲を依頼した。信長は「日本語を解さない聴衆を前にしての演奏という条件を考えたとき、万葉集は大変ユーティリティが高い素材であるといえましょう。」[2]として、和歌への作曲を構想する。

和歌を用いた合唱曲には複数の和歌をつなぎ合わせて1曲にする手法のものが多いが、本曲は1曲につき和歌1首を充てている。「5曲は春、夏、秋、冬、そして再び春へと時を巡ります。和歌の短詩型をそのまま活かし、各曲は非常に短いものになりました。ある一瞬を切り取り、切り取られたものの中に永遠を感じさせるという和歌の手法を、作曲の原理として用いた結果です。」[2]と信長は言い、難易度は高く、全曲通しても10分程度の短い曲であるが、発表以来多くの合唱団に歌われている。

曲目

全5曲からなる。全編無伴奏である。

  1. 春の苑
    和歌は大伴家持
  2. 夏の野の
    和歌は大伴坂上郎女
  3. 君待つと
    和歌は額田王
  4. 天の火
    和歌は狭野弟上娘子
  5. 山桜花
    和歌は大伴家持。

楽譜

カワイ出版から出版されている。

脚注

  1. ^ 『ハーモニー』130号、p.23
  2. ^ a b CD『万葉恋歌』(ジョバンニ)の解説による。

参考文献




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