一条岬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/23 01:31 UTC 版)
一条 岬(いちじょう みさき)は、日本の小説家。愛知県出身[1][2]。
経歴・人物
2019年10月、投稿作『心は君を描くから』が第26回電撃小説大賞のメディアワークス文庫賞を受賞[2]。 改題した作品『今夜、世界からこの恋が消えても』でメディアワークス文庫からデビュー。
同作の実写映画が道枝駿佑と福本莉子のW主演により2022年7月29日に日本で公開[3]。監督は三木孝浩、脚本は月川翔と松本花奈、音楽は東京事変の亀田誠治が担当する[3]。10月27日には香港で、11月11日には台湾で、11月17日にはタイで、11月30日には韓国で映画が公開。
2022年8月12日、映画大ヒット御礼舞台挨拶にて、主演を務めた道枝と福本に感謝の手紙を送り二人を感激させる[4][5]。同舞台挨拶では福本により、試写会で満面の笑みで帰っていたと伝えられた[5]。
2025年6月13日から8月24日まで、「ライブラリー・カンパニー」と「ユニバーサルライブ」の共同制作によるミュージカル『今夜、世界からこの恋が消えても』が韓国のCOEX新韓カードアーティウムにて上演[6]。
2025年7月2日、映画『今夜、世界からこの恋が消えても』の韓国リメイク版の制作がチュ・ヨンウとシン・シア主演により決定したことが発表された[7]。
2025年9月11日、『君が最後に遺した歌』の映画が道枝駿佑による初の単独主演で制作されることが発表。ヒロイン役を生見愛瑠が務め、監督は三木孝浩、脚本は吉田智子、音楽は亀田誠治が担当する[8]。
2025年9月16日、ニューズウィークによる「世界が尊敬する日本の小説36」の一つに『今夜、世界からこの恋が消えても』が選ばれる。同作は韓国最大のインターネット書店イエス24によると、過去5年間(2025年時)で韓国で最も売れた日本の小説とされた[9][10]。
趣味は料理と読書[1]。尊敬する人は祖父母。好きな動物はジュゴン。苦手な動物は蜂と蛇[11]。
売り上げ・ランキング
『今夜、世界からこの恋が消えても』は2022年2月時点で韓国で20万部を突破しており、2022年12月にはシリーズの累計部数が75万部を突破。国内の年間文庫本ランキングで7位となる[3][12][13][14]。
2023年1月、韓国で『今夜、世界からこの恋が消えても』の映画の累計観客動員数が100万人を超え、アニメ映画を除く2000年代以降に公開された邦画の中で最高記録となった。2月には実写の邦画として歴代2位になる[15][16]。
韓国における2023年上半期ベストセラー小説部門では『今夜、世界からこの恋が消えても』が5位に、続編の『今夜、世界からこの涙が消えても』が13位を記録[17]。
2024年4月、『今夜、世界からこの恋が消えても』のシリーズ累計部数が110万部を突破した[18]。
受賞・候補歴
- 2019年10月 『今夜、世界からこの恋が消えても』 - 第26回電撃小説大賞 メディアワークス文庫賞
作品リスト
単行本
- 『今夜、世界からこの恋が消えても』(メディアワークス文庫、2020年2月22日)
- 『君が最後に遺した歌』(メディアワークス文庫、2020年12月25日)
- 『今夜、世界からこの涙が消えても』(メディアワークス文庫、2022年6月24日)
- 『嘘の世界で、忘れられない恋をした』(メディアワークス文庫、2023年3月23日)
- 『さよならの仕方を教えて』(メディアワークス文庫、2024年6月25日)
その他の短編作品
- 『恋と涙と、透明なものたち』(2022年8月05日)[19]
- 『穴があったら入りたい』(メディアワークス文庫、2024年12月25日)「君に贈る15ページ」に収録
メディア・ミックス
映画
- 今夜、世界からこの恋が消えても(2022年07月29日公開、配給:東宝、監督:三木孝浩、主演:道枝駿佑・福本莉子)
- 君が最後に遺した歌(2026年03月20日公開予定、配給:東宝、監督:三木孝浩、主演:道枝駿佑、共演:生見愛瑠)
ミュージカル
- 今夜、世界からこの恋が消えても(2025年06月13日 - 8月24日、演出:イ・デウン)
脚注
- ^ a b “第26回 電撃小説大賞 入選作品『心は君を描くから』”. KADOKAWA
- ^ a b ““第26回電撃大賞”5,182作から選ばれた受賞作が発表”. DENGEKI ONLINE (株式会社KADOKAWA Game Linkage). (2019年10月7日)
- ^ a b c “なにわ男子・道枝駿佑、映画初主演 福本莉子とW主演で感動ラブストーリー<今夜、世界からこの恋が消えても>”. モデルプレス (株式会社ネットネイティブ). (2022年2月12日)
- ^ “なにわ男子・道枝駿佑、『セカコイ』原作者からのサプライズメッセージに「感謝の気持ちでいっぱい」 福本莉子も「泣きそう…」と感激”. (2022年8月12日) 2023年12月10日閲覧。
- ^ a b “「今夜、世界からこの恋が消えても」大ヒット御礼舞台挨拶”. 東宝株式会社. (2022年8月12日)
- ^ “日本の人気小説「今夜、世界からこの恋が消えても」韓国でミュージカル化!イ・ジュン&SF9 インソンらが主演に抜擢”. (2025年4月22日) 2025年4月22日閲覧。
- ^ “チュ・ヨンウ&シン・シア、韓国リメイク『今夜、世界からこの恋が消えても』で共演決定!”. (2025年7月2日) 2025年7月2日閲覧。
- ^ “道枝駿佑&生見愛瑠で「君が最後に遺した歌」映画化 2026年3月公開”. (2025年9月11日) 2025年9月11日閲覧。
- ^ “日本の小説が厳しい現実を生きる韓国の若者を癒す...人気なのはピュアな恋愛小説と太宰治?”. (2025年9月18日) 2025年9月18日閲覧。
- ^ “特集:世界が尊敬する日本の小説36”. (2025年9月16日) 2025年9月16日閲覧。
- ^ 『今夜、世界からこの恋が消えても』(2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会)劇場用パンフレット
- ^ 『まさかの結末に世界で50万人が涙─今夏映画化で話題沸騰『今夜、世界からこの恋が消えても』待望の続編が発売!』(プレスリリース)株式会社KADOKAWA、2022年6月24日 。2022年8月6日閲覧。
- ^ mwbunkoの2022年12月18日のツイート- X(旧Twitter)
- ^ “【2022年 年間本ランキング】「お金」「投資」関連本が上位に、厚切りジェイソン著書が上半期に続き1位を獲得”. ORICON NEWS. (2022年11月30日)
- ^ “なにわ男子 道枝駿佑&福本莉子主演「今夜、世界からこの恋が消えても」韓国で観客動員100万人突破!日本実写映画で21年ぶり”. Kstyle. (2023年1月30日)
- ^ “セカコイ観客、韓国でも首位迫る 主演・道枝さん訪韓、人気沸騰”. 共同通信. (2023年2月2日)
- ^ “韓国の小説は「問題意識が強すぎて苦手」…韓国で「日本の小説」が次々と爆発的ヒットになっているワケ”. PRESIDENT Online (プレジデント社). (2023年7月25日) 2023年8月3日閲覧。
- ^ mwbunkoの2024年6月10日のツイート- X(旧Twitter)
- ^ “大ヒット上映中の映画 『今夜、世界からこの恋が消えても』ファン必読!映画と原作のその後が描かれる 原作者書き下ろし<ショートショート小説>を大公開!!”. 株式会社KADOKAWA. (2022年8月5日)
関連項目
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