ヴェルナー・ラトマイヤー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/06/27 01:19 UTC 版)
ヴェルナー・ラトマイヤー(Werner Rathmayr、1972年1月26日 - )はオーストリア、オーバーエスターライヒ州リンツ出身の元スキージャンプ選手。
プロフィール
6歳の時スキージャンプを始め、 17歳の時1990年1月4日にスキージャンプ週間のインスプルックで地元枠として出場、スキージャンプ・ワールドカップにデビューした。同年3月のノルディックスキージュニア世界選手権では団体戦でハインツ・クッティン、ハンス・ミロニヒ、アレックス・ポイントナーとともに金メダルを獲得した。
1991-1992シーズンからワールドカップに本格参戦、札幌では12月14日のノーマルヒルで98mのバッケンレコードを記録して初優勝すると翌日のラージヒルでも連勝した。 スキージャンプ週間では自己最高位の3位、1月25日と1月26日のフライング(オーベルストドルフ)でも2連勝した。 しかしこの時点でワールドカップ総合首位に立っていながらアルベールビルオリンピックには厚い選手層に阻まれて出場できず、ワールドカップ総合でもトニ・ニエミネンに水をあけられて2位に終わった。
翌1992-1993シーズンも開幕から好調で12月5日、6日のファルンで2連勝、12月19日、20日の札幌で2戦連続2位など上位に入っていたが1993年ノルディックスキー世界選手権ではラージヒルの試技で転倒して頭を打ち入院したため出場できなかった。ワールドカップ総合は4位となった。
以後は成績は下降線を辿り、1993-1994シーズン総合26位、1994-1995シーズン総合59位、1995-1996シーズンはポイントなし、1996-1997シーズン総合93位で、このシーズン限りで現役を退いた。 ワールドカップ通算6勝(2位5回、3位1回)。
ラトマイヤーは空中で手や指を小刻みに動かしてバランスをとることから空中のピアニストとニックネームをつけられることがあった。
現役引退後はコーチになり、ナショナルジュニアチームやナショナルBチームの指導に当たっている。
外部リンク
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