ワーキング・ウィークとは? わかりやすく解説

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ワーキング・ウィーク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/01 08:12 UTC 版)

ワーキング・ウィーク
Working Week
出身地 イングランド ロンドン
ジャンル スムーズジャズ
活動期間 1983年 - 1991年
レーベル Paladin、ヴァージン・レコード、10 records
共同作業者 ウィークエンド
旧メンバー サイモン・ブース
ラリー・スタビンス
ジュリエット・ロバーツ

ワーキング・ウィークWorking Week)は、1980年代と1990年代に活動したイギリスのジャズ・ダンス・バンドである[1]

ワーキング・ウィークは、ウィークエンドがボーカルのアリソン・スタットンの脱退と教師への転身によって活動を終了したのち、ギタリストのサイモン・ブースとサックス奏者のラリー・スタビンスが1983年に結成した。2人は、翌年にデビュー・シングル「Venceremos (We Will Win)」(ベンセレーモス)をリリース。この曲はチリの社会変革を目指した歌手ビクトル・ハラに捧げたもので、ロバート・ワイアットエヴリシング・バット・ザ・ガールトレイシー・ソーンをボーカルに迎えている。それが、64位まで達した全英シングルチャートにおけるバンド唯一のチャートイン曲となった[2]。シングルには、ロンドン・スクール・オブ・サンバの創設メンバー、ボスコ・デ・オリベイラとドーソン・ミラーらが参加した。グループの他の初期メンバーもバンドと一緒に演奏を行った。

デビュー・アルバムの『ワーキング・ナイツ』は、ボーカリストのジュリエット・ロバーツが正式なメンバーとして加わり、1985年4月にリリースされた。LPの初回盤には、ラスト・ポエッツのジャラール・マンスール・ナリディン(別名:ライトニン・ロッド、誕生名アラフィア・プディン)が参加した12インチのボーナス・ディスクが付属した。ロバーツは1986年のアルバム『コンパニェロス』と1987年にリリースされた『サレンダー』においても引き続きシンガーとして活動したが、その年のシングル「Knocking on Your Door」の発表後にバンドを脱退した。ジュリー・ティペッツが1989年のアルバム『ファイアー・イン・ザ・マウンテン』にてボーカリストとして復帰を果たし、エイヴォン・ウェイト (Eyvon Waite)がバンド最後のスタジオ・アルバムである『ブラック・アンド・ゴールド』(1991年)のソロ・ボーカリストを務めた。

ワーキング・ウィークは、1986年2月9日にロイヤル・アルバート・ホールで開催された、コロンビアで起こった1985年のアルメロの悲劇(Armero tragedy、ネバドデルルイス火山噴火による災害)犠牲者のためのベネフィット・コンサートに登場した[3]

1986年6月には来日し、渡辺貞夫主催のイベント「ブラバス・クラブ '86」の参加グループとして単独公演も行なった[4]

2023年3月13日、オリジナルメンバーの一人、サイモン・ブースが死去している。

ディスコグラフィ

アルバム

  • 『ワーキング・ナイツ』 - Working Nights (1985年、Virgin)
  • 『コンパニェロス』 - Compañeros (1986年、Virgin)
  • 『サレンダー』 - Surrender (1987年、Virgin)
  • 『ペイデイ』 - Payday (Best of Working Week) (1988年、Virgin) ※コンピレーション[2]
  • Pay Check (1988年、Venture) ※コンピレーション
  • 『ファイアー・イン・ザ・マウンテン』 - Fire in the Mountain (1989年、10 Records)
  • 『ブラック・アンド・ゴールド』 - Black and Gold (1991年、10 Records)

シングル

  • "Venceremos (We Will Win)" (1984年)
  • "Storm of Light" (1984年)
  • "Inner City Blues" (1985年)
  • "Sweet Nothing" (1985年)
  • "Stella Marina" (1985年)
  • "I Thought I'd Never See You Again" (1985年)
  • "Too Much Time" (1986年)
  • "South Africa" (1986年)
  • 『ロドリゴ・ベイ』 - "Rodrigo Bay" (1986年)
  • "Don't Touch My Friend" (1986年)
  • 『サレンダー』 - "Surrender" (1987年)
  • "Largo" (1987年)
  • "Knocking On Your Door" (1988年)
  • "Eldorado" (1989年)
  • "Blade" (1989年)
  • "Testify" (1990年)
  • "Positive" (1991年)
  • "Holding On" (1991年)

脚注

  1. ^ Ankeny, Jason. “Working Week”. AllMusic. 28 April 2016閲覧。
  2. ^ a b Roberts, David (2006). British Hit Singles & Albums (19th ed.). London: Guinness World Records Limited. p. 610. ISBN 1-904994-10-5 
  3. ^ Tobler, John (1992). NME Rock 'N' Roll Years (1st ed.). London: Reed International Books. p. 415. CN 5585 
  4. ^ ブラバス・クラブまとめ”. 2025年2月28日閲覧。

外部リンク




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