ロバート・A・ハリスとは? わかりやすく解説

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ロバート・A・ハリス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/18 02:41 UTC 版)

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ロバート・A・ハリス (Robert A. Harris) は、映画史研究者、映画の保存修復 (film preservation) の専門家で、ニューヨークに拠点を置く、古典的映画の修復、復元を専門的に行う企業 The Film Preserve Ltd のオーナー[1][2]

古典的映画の修復

ハリスはこれまでに、ジェイムズ・C・カッツ英語版との共同作業により、『アラビアのロレンス』(1989年修復)、『スパルタカス』(1991年修復)、『マイ・フェア・レディ』(1989年修復)、『めまい』(1996年修復)、『裏窓』(1998年修復)などの修復を手がけてきた。

2006年には、『ゴッドファーザー』と『ゴッドファーザー PART II』の修復に関わった[3]

2010年、ハリスは映画制作技術における視覚効果に関する業績に対し、国際プレス・アカデミー英語版からニコラ・テスラ賞を贈られた[4]

2013年、ハリスは、『おかしなおかしなおかしな世界』ロードショー版の復元を完成させた。

2014年から2015年にかけては、『スパルタカス』や『マイ・フェア・レディ』のデジタル復元作業を指揮し、さらにレニ・リーフェンシュタールによるプロパガンダ映画の傑作『意志の勝利』のデジタル復元を監修した。『マイ・フェア・レディ』の修復では、現存する65mmプリントから、フレームごとに、8Kフォーマット (8K resolution) でデジタル化した上で修復加工し、4Kフォーマットの素材を作成する作業が重ねられ、100万ドル近い費用が投じられたという[5]

その他の映画への関わり

ハリスは、マーティン・スコセッシとともに1990年の映画グリフターズ/詐欺師たち』の製作にあたったほか、脚本も数本手がけ、アーネスト・シャクルトンを取り上げた『Endurance』や、イギリス飛行船R101を取り上げた『Airship Empire』をプロデューサーのウェンディ・ウィンクス (Wendy Winks) とともに完成させた。『Airship Empire』は、ハーストに、『Endurance』は USA Films(フォーカス・フィーチャーズの前身)に採用されたが、結局いずれの作品も製作されなかった。

ハリスは、業界関係者のフォーラムである「Home Theater Forum」に定期的に寄稿している。

脚注

関連文献

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