ルノワール (映画)とは? わかりやすく解説

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ルノワール (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/21 01:08 UTC 版)

ルノワール
RENOIR
監督 早川千絵
脚本 早川千絵
製作
  • 水野詠子
  • ジェイソン・グレイ
  • 小西啓介
  • クリストフ・ブリュンシェ英語版
  • フラン・ボルジア英語版
製作総指揮
  • 小西啓介
  • 水野詠子
  • 國實瑞惠
  • 木下昌秀
  • 小林栄太朗
  • ジョセット・カンポ=アタイデ英語版
  • マリア・ソフィア・アタイデ=マルード英語版
  • フラン・ボルジア
出演者
音楽 レミ・ブーバルフランス語版
撮影 浦田秀穂
編集 アンヌ・クロッツ
制作会社 ローデッド・フィルムズ
製作会社 「RENOIR」製作委員会 / International Partners
配給 ハピネットファントム・スタジオ
公開 2025年6月20日
製作国
言語 日本語
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ルノワール』は、2025年6月20日に公開された日本映画[1][2]。脚本・監督は早川千絵。主演は撮影当時11歳で[3]、オーディションによって抜擢された鈴木唯[1][2]。日本、フランスシンガポールフィリピンインドネシアの国際共同製作作品[1][2]

1987年、東京郊外でのひと夏を舞台に[3]、闘病中の父と仕事に追われる母と3人で暮らす、感受性と想像力豊かな11歳の少女・フキがそれぞれに事情を抱えた大人たちと触れ合う姿が描かれる[2]

第78回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され[4]、ワールドプレミア上映された[5][6]

製作

早川監督自身の記憶と感情の断片が投影された作品[3]。本作に影響を与えた映画として『ミツバチのささやき』『お引越し』『ヤンヤン 夏の想い出』を挙げている[3]

タイトル名はルノワールの絵画(イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢)に由来し、劇中でフキがこの絵に惹かれ、自宅の部屋に複製画を飾る場面が描かれており、早川自身も幼少期にこの絵の複製画を父から贈られた経験がある[3]

早川は2025年6月3日に行われた本作のジャパン・プレミア、ティーチインの中で本作は「余白を楽しむ映画」であり、映画を観てくれた人それぞれに違った感情が生まれてくれれば嬉しいと話している[7]

あらすじ

キャスト

沖田フキ〈11〉
演 - 鈴木唯
両親と3人で東京郊外の家に暮らす。マイペースで想像力豊か。
沖田詩子
演 - 石田ひかり[8]
フキの母。仕事に追われている。
沖田圭司
演 - リリー・フランキー[8]
フキの父。闘病生活を送っている。
御前崎透
演 - 中島歩[1]
フキが出会う大人。
北久理子
演 - 河合優実[1]
フキが出会う大人。
濱野薫
演 - 坂東龍汰[1]
フキが出会う大人。

その他

スタッフ

  • 監督・脚本 - 早川千絵[10]
  • エグゼクティブ・プロデューサー - 小西啓介[9]、水野詠子[9]、國實瑞惠[9]、木下昌秀[9]、小林栄太朗[9]ジョセット・カンポ=アタイデ英語版[11]マリア・ソフィア・アタイデ=マルード英語版[12]フラン・ボルジア英語版[13]
  • プロデューサー - 水野詠子[10]、ジェイソン・グレイ[10]、小西啓介[10]クリストフ・ブリュンシェ英語版[10]、フラン・ボルジア[13]
  • コ・プロデューサー - ジョセット・カンポ=アタイデ[11]、アレンバーグ・アン[14]オリヴィエ・ペールフランス語版[15]レミ・ブラーフランス語版[16]ユリア・エヴィナ・バラ英語版[17]、アムリタ・クスマ[18]、アメル・ラコム[19]
  • アソシエイト・プロデューサー - 山根美加[9]
  • ラインプロデューサー - 金森保[9]
  • 撮影 - 浦田秀穂[9]
  • 編集 - アンヌ・クロッツ[20]
  • 美術 - 三ツ松けいこ[9]
  • 装飾 - 秋元早苗[9]
  • 照明 - 常谷良男[9]
  • 録音 - ダナ・ファルザネプール[21]
  • 衣装 - 宮本まさ江[9]
  • ヘアメイクデザイナー - 橋本申二[9]
  • 制作担当 - 金子堅太郎[9]
  • 助監督 - 佐藤匡太郎[9]
  • キャスティング - 杉野剛[9]
  • サウンドデザイン - フィリップ・グリベルフランス語版[22]、イヴ・セルヴァジャン[23]
  • フォーリー - Xavier Drouot[9]
  • 音楽 - レミ・ブーバルフランス語版[3]
  • 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(国際共同製作映画)[5]
  • 企画・制作 - ローデッド・フィルムズ[2][5][9]
  • 制作協力プロダクション - キリシマ1945[5][9]
  • 製作幹事・配給 - ハピネットファントム・スタジオ[2][5][9]
  • 製作 -「RENOIR」製作委員会(ハピネットファントム・スタジオ、ローデッド・フィルムズ、鈍牛倶楽部、KINOFACTION、テンカラット) / International Partners(Ici et Là Productions、Akanga Film Asia、Nathan Studios、Daluyong Studios、ARTE France Cinema、KawanKawan Media、Panoranime)[5][9]

評価

  • コンペティション部門に出品した第78回カンヌ国際映画祭において、主演の鈴木唯が「注目すべき10人の才能」に選出された[24]
  • 映画評論家の中条省平は、「鈴木唯が奇跡的に素晴らしく、この映画独自の世界観を表現している」と絶賛するとともに、早川の脚本や映像表現に対し「本作で早川千絵は映画作家として新たなステージに立った」と評している[25]

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b c d e f 「PLAN 75」早川千絵の新作「ルノワール」公開 鈴木唯、石田ひかり、リリー・フランキーらが出演”. 映画ナタリー. ナターシャ (2025年2月25日). 2025年2月25日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 早川千絵監督の新作映画『ルノワール』6月20日公開へ 鈴木唯、河合優実、坂東龍汰ら出演”. リアルサウンド映画部. blueprint (2025年2月25日). 2025年2月25日閲覧。
  3. ^ a b c d e f BRZESKI, PATRICK「カンヌ注目作『ルノワール』 早川千絵監督が語る子どもとの協働【インタビュー】」『ザ・ハリウッド・リポーター・ジャパン』、Hersey Shiga Global ハーシー・シガ・グローバル、2025年5月20日、2025年5月24日閲覧 
  4. ^ 入倉功一「早川千絵監督『ルノワール』カンヌ映画祭コンペ部門出品 鈴木唯・石田ひかりが喜びのコメント」『シネマトゥデイ』シネマトゥデイ、2025年4月10日。2025年4月11日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l 早川千絵監督『ルノワール』予告編&ポスターが解禁!」『Fan's Voice』リュミエール、2025年4月11日。2025年4月11日閲覧。
  6. ^ 【イベントレポート】早川千絵「ルノワール」カンヌで初上映、鈴木唯「俳優を始めて2年で行けてびっくり」”. 映画ナタリー. ナターシャ (2025年5月18日). 2025年5月19日閲覧。
  7. ^ 【ノーカット】鈴木唯、石田ひかり、リリー・フランキー、坂東龍汰ら豪華キャスト登壇!カンヌで脚光を浴びた話題作 映画『ルノワール』ジャパンプレミア』(YouTube)、2025年6月3日。2025年6月8日閲覧
  8. ^ a b 『PLAN 75』早川千絵の監督映画『ルノワール』バブル期の80年代、感受性豊かな11歳少女の物語”. FASHION PRESS. カーリン (2025年2月25日). 2025年2月25日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ルノワール - 作品情報・映画レビュー”. キネマ旬報WEB. キネマ旬報社. 2025年4月15日閲覧。
  10. ^ a b c d e ルノワール”. 映画.com. エイガ・ドット・コム (2025年). 2025年4月16日閲覧。
  11. ^ a b ジョセット・カンポ=アタイデの映画作品(Jossette Campo-Atayde)”. MOVIE WALKER PRESS. ムービーウォーカー. 2025年4月16日閲覧。
  12. ^ マリア・ソフィア・アタイデ=マルードの映画作品(Maria Sophia Atayde-Marudo)”. MOVIE WALKER PRESS. ムービーウォーカー. 2025年4月16日閲覧。
  13. ^ a b フラン・ボルジアの映画作品(Fran Borgia)”. MOVIE WALKER PRESS. ムービーウォーカー. 2025年4月16日閲覧。
  14. ^ アレンバーグ・アンの映画作品(Alemberg Ang)”. MOVIE WALKER PRESS. ムービーウォーカー. 2025年4月16日閲覧。
  15. ^ オリヴィエ・ペールの映画作品(Olivier Pere)”. MOVIE WALKER PRESS. ムービーウォーカー. 2025年4月16日閲覧。
  16. ^ レミ・ブラー - 略歴・フィルモグラフィー”. KINENOTE. キネマ旬報社. 2025年4月16日閲覧。
  17. ^ ユリア・エヴィナ・バラの映画作品(Yulia Evina Bhara)”. MOVIE WALKER PRESS. ムービーウォーカー. 2025年4月16日閲覧。
  18. ^ アムリタ・クスマの映画作品(Amerta Kusuma)”. MOVIE WALKER PRESS. ムービーウォーカー. 2025年4月16日閲覧。
  19. ^ アメル・ラコムの映画作品(Amel Lacombe)”. MOVIE WALKER PRESS. ムービーウォーカー. 2025年4月16日閲覧。
  20. ^ アンヌ・クロッツの映画作品(Anne Klotz)”. MOVIE WALKER PRESS. ムービーウォーカー. 2025年4月16日閲覧。
  21. ^ ダナ・ファルザネプールの映画作品(Dana Farzanehpour)”. MOVIE WALKER PRESS. ムービーウォーカー. 2025年4月16日閲覧。
  22. ^ フィリップ・グリベルの映画作品(Philippe Grivel)”. MOVIE WALKER PRESS. ムービーウォーカー. 2025年4月16日閲覧。
  23. ^ イヴ・セルヴァジャンの映画作品(Yves Servageant)”. MOVIE WALKER PRESS. ムービーウォーカー. 2025年4月16日閲覧。
  24. ^ カンヌを驚かせた鈴木唯の才能とは? 映画『ルノワール』で主演に抜てきした早川千絵監督と探る”. 公益財団法人ニッポンドットコム (2025年6月20日). 2025年6月20日閲覧。
  25. ^ 「ルノワール 少女の目に映る神秘・残酷 『シネマ万華鏡』」『日本経済新聞』2025年6月20日、夕刊、10面。

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