ルキウス・フラウィウスとは? わかりやすく解説

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ルキウス・フラウィウス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/15 03:12 UTC 版)


ルキウス・フラウィウス
L. Flavius -. f. -. n.
出生 不明
死没 不明
出身階級 プレブス
氏族 フラウィウス氏族
官職 補充執政官紀元前33年
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ルキウス・フラウィウスラテン語: Lucius Flavius、生没年不明)は、紀元前1世紀中期・後期の共和政ローマの政治家・軍人。紀元前33年補充執政官(コンスル・スフェクトゥス)を務めた。

出自

ルキウスはプレブスであるフラウィウス氏族の出身である。紀元前104年にガイウス・フラウィウス・フィンブリアが、先祖に高位官職者がいないノウス・ホモ(新人)にもかかわらず、氏族最初の執政官となった[1]。ルキウスは氏族としては二人目の執政官となる。

1世紀後半にはフラウィウス氏族から3人の皇帝(ウェスパシアヌスティトゥスドミティアヌス)が出ることになる。

経歴

フラウィウスはマルクス・アントニウスの支持者であった。紀元前33年、オクタウィアヌスは執政官となるが、この機会を利用して支持者の数を増やすため、ローマであまり評判の高くない人物や、イタリアの他の都市で影響力を持つ人物を登用することにした。このため、アントニウスの支持者であったにもかかわらず、フラウィウスは6月1日にルキウス・アウトロニウス・パエトゥスの後を受けて補充執政官に就任した。同時にガイウス・フォンテイウス・カピトも補充執政官となっている[2][3]。フラウィウスも任期を完了することなく離職し、マルクス・アクリウス・グラブリオに交代した[4]

脚注

  1. ^ Flavius 87, 1909.
  2. ^ カッシウス・ディオ『ローマ史』、XLIX, 44
  3. ^ Broughton, P. 414
  4. ^ CIL 6, 10287

参考資料

古代の資料

研究書

  • Broughton R. Magistrates of the Roman Republic. - New York, 1952. - Vol. II. - P. 558.
  • Corpus Inscriptionum Latinarum (CIL)
公職
先代
マルクス・アントニウス II
ルキウス・スクリボニウス・リボ
補充:
ルキウス・センプロニウス・アトラティヌス
パウッルス・アエミリウス・レピドゥス
ガイウス・メンミウス
マルクス・ヘレンニウス・ピケンス
補充執政官(途中離職)
紀元前33年
正規執政官:
アウグストゥス II(途中離職)
ルキウス・ウォルカキウス・トゥッルス(途中離職)
補充執政官:
ルキウス・アウトロニウス・パエトゥス(途中離職)
ガイウス・フォンテイウス・カピト(途中離職)
マルクス・アキリウス・グラブリオ(途中離職)
ルキウス・ウィニキウス
クィントゥス・ラロニウス
次代
グナエウス・ドミティウス・アヘノバルブス
ガイウス・ソシウス
補充:
ルキウス・コルネリウス・キンナ
マルクス・ウァレリウス・メッサッラ



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