マルクス・ヘレンニウス・ピケンスとは? わかりやすく解説

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マルクス・ヘレンニウス・ピケンス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/22 21:42 UTC 版)

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マルクス・ヘレンニウス・ピケンス
M. Herennius - n. T. f. Picens
出生 不明
死没 不明
出身階級 プレブス
氏族 ヘレンニウス氏族
官職 補充執政官紀元前34年
前執政官紀元前33年-32年または紀元前28年-27年
属州総督 アシア属州紀元前33年-32年または紀元前28年-27年
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マルクス・ヘレンニウス・ピケンスラテン語: Marcus Herennius Picens、生没年不明)は紀元前1世紀中期・後期の共和政ローマの政治家・軍人。紀元前34年補充執政官(コンスル・スフェクト)を務めた。

出自

ヘレンニウスの祖父は、同盟市戦争の際にローマと戦ったティトゥス・ヘレンニウスと思われる。氏族はピケヌムの出身であり、ここからはプブリウス・ウェンティディウス・バッススなど、カエサルの支持者が多く出ている。

なお、ピケンスのコグノーメン(第三名、家族名)は歴史学者K.M.T. アトキンソンによるもので、ブロートンとサイムは単にマルクス・ヘレンニウスと書いている。

経歴

ヘレンニウスがカエサルの後継者となったオクタウィアヌスのためにどのような支援をしたかは不明である。歴史学者サイムは、ヘレンニウスを「ローマの支配者に仕えたという記録はないが、文献から確認できる」数人の執政官の一人としている[1]

ヘレンニウスは紀元前34年11月1日に、ガイウス・メンミウスに代わって補充執政官に就任した[2]。その後プロコンスル(前執政官)権限でアシア属州総督を務めた。ブロートンはこれを紀元前33年から紀元前32年としているが[3]、アトキンソンは紀元前28年から紀元前27年としている[4]

ヘレンニウスはウェイイ(ローマの北北西16kmのエトルリア起源の都市)のパトロネスであった[5]

子孫

西暦1年の補充執政官マルクス・ヘレンニウス・ピケンスは、息子と思われる[6]

脚注

  1. ^ Syme, p. 200
  2. ^ Broughton II, p. 411
  3. ^ Broughton II, p. 416
  4. ^ Atkinson, pp. 324f
  5. ^ PIR, Vol. II, pp. 137-138
  6. ^ Broughton III, p. 101

参考資料

  • Atkinson, "The Governors of the Province Asia in the Reign of Augustus", Historia: Zeitschrift für Alte Geschichte, 7 (1958),
  • Broughton, T. Robert S., The Magistrates of the Roman Republic, Vol I (1951)
  • Broughton, T. Robert S., The Magistrates of the Roman Republic, Vol III (1986)
  • Prosopographia Imperii Romani (PIR)
  • Syme, Ronald, The Roman Revolution (1939)

関連項目

公職
先代:
ルキウス・コルニフィキウス
セクストゥス・ポンペイウス
補充:
プブリウス・コルネリウス・ドラベッラ
ティトゥス・ペドゥカエウス
補充執政官
正規執政官:
マルクス・アントニウス II(途中離職)
ルキウス・スクリボニウス・リボ(途中離職)
紀元前34年

補充執政官:
ルキウス・センプロニウス・アトラティヌス(途中離職)
パウッルス・アエミリウス・レピドゥス
ガイウス・メンミウス(途中離職)
次代:
アウグストゥス II
ルキウス・ウォルカキウス・トゥッルス
補充:
ルキウス・アウトロニウス・パエトゥス
ルキウス・フラウィウス
ガイウス・フォンテイウス・カピト
マルクス・アキリウス・グラブリオ
ルキウス・ウィニキウス
クィントゥス・ラロニウス



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