ランドルフ・コールデコットとは? わかりやすく解説

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ランドルフ・コールデコット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/26 00:47 UTC 版)

ランドルフ・コールデコット
Randolph Caldecott
生誕 1846年3月22日
イングランドチェスター
死没 1886年2月12日
アメリカ合衆国 フロリダ州セントオーガスティン
著名な実績 イラストレーター美術家
配偶者 マリアン・ブリンド
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ランドルフ・コールデコット(Randolph Caldecott, 1846年3月22日 - 1886年2月12日)はイギリスイラストレーター美術家。ユーモラスで温かい資質が手伝い、独創的かつ多作のイラストレーターとして名声をあげた[1]

略歴

イングランド北西部のチェスターの会計士の息子に生まれた。学校を卒業した後、シュロップシャーの銀行の支社に入社し、6年後にマンチェスターの本店に移り、マンチェスターの美術学校の夜間のコースで絵を学んだ。勤務のかたわら雑誌や新聞に挿絵を寄稿することから出発し、26歳になった1872年に銀行を辞めて、ロンドンに移り、イラストレーターとなった。ロンドンでは短期間、スレード美術学校でも学んだ。1870年代の末から彫版師エドマンド・エヴァンズとともに制作した16冊の子ども向け絵本はコールデコットの代表作となった。1880年に結婚した。病気がちであり、冬は温暖な土地で過ごすようになっていたが、1886年2月にニューヨークを経由してフロリダに旅した時に、病気になり、39歳でフロリダで没した。

コールデコットの絵本に見られる、絵とことばが互いを補って物語の世界を広げる作風は現代絵本の源流のひとつと位置づけられ、同時代に活躍したウォルター・クレインケイト・グリーナウェイと並ぶイギリス絵本の新たな表現形式を確立した三大画家のひとりに数えられる。

没後、優れた絵本にイラストをつけた画家へ贈られるコールデコット賞(コールデコット・メダル)の名祖となった[2]

ギャラリー

脚注

  1. ^  この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Caldecott, Randolph". Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 4 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 983.
  2. ^ About the Caldecott Medal”. American Library Association. 2009年3月29日閲覧。

参考文献

  • ジョン・バンクストン『現代絵本の父 ランドルフ・コールデコットの生涯と作品』吉田新一訳・解説、絵本の家、2006年(原著2004年)。 ISBN 4-900533-28-9 
  • 三宅興子『イギリスの絵本の歴史』岩崎美術社、1995年。 ISBN 4-7534-1352-7 
  • ヘンリー・ブラックバーン『百年前の絵本―R・コールデコットの前半生』ブック・グローブ社、1997年。 ISBN 4938624141 

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