ラント平和令とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ラント平和令の意味・解説 

ラント平和令

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/08 13:27 UTC 版)

ラント平和令(Landfrieden)とは、中世ドイツにおいてフェーデの制限・禁止を発したもの。

概要

中世ドイツにおいて、ラント平和令は幾度も発布された。神聖ローマ帝国全体に及ぶ最古のラント平和令は、1103年に神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世が発したものであった。1235年、皇帝フリードリヒ2世が発した「マインツのラント平和令(Mainzer Landfriede)」は、従来までのラテン語ではなく、ドイツ語によって記述された。1495年にヴォルムス帝国議会(en)で定められた永久ラント平和令ドイツ語版英語版は、帝国内における一切のフェーデを否定したもので、これにともなって帝国最高法院英語版が設置されることになった。

ローマ街道では強盗騎士が通行する交易商を襲撃する際、「フェーデによる決闘」とすることで強盗行為を正当化していたが、ラント平和令により後ろ盾を失い衰退していった。

関連項目

参考文献

  • 成瀬治ら編 『世界歴史大系 ドイツ史1』 山川出版社、1997年



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ラント平和令」の関連用語

ラント平和令のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ラント平和令のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのラント平和令 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS