ラホンタン湖とは? わかりやすく解説

ラホンタン湖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/03 23:37 UTC 版)

ラホンタン湖の推定地図

ラホンタン湖(ラホンタンこ、Lake Lahontan)は、氷期グレートベースンにかつて存在していた巨大な内陸湖である。アメリカ合衆国ネバダ州北西部の大部分を覆い、カリフォルニア州北東部やオレゴン州南部にも伸びていた。およそ1万2700年前の最大だった時には20,700 km²の面積があった。湖の深さは現在のピラミッド湖の位置では約240m、ブラックロック砂漠では150mであった。

更新世の終わりごろの気候変化により、湖は次第に乾燥していった。およそ9千年前までに湖の大部分は消滅した。湖面の低下によって湖はいくつかの小さな湖に分かれ、その多くは急速に乾燥してプラヤになった。そのようなプラヤはブラックロック砂漠カーソンシンク、フンボルトシンクなどがある。現在も湖として残っているのはピラミッド湖ウォーカー湖がある。ウィナマッカ湖は1930年代に干上がり、ハニー湖は定期的に干上がる。

かつてのラホンタン湖では、この湖の固有種ラホンタン・カットスロートトラウト(Lahontan cutthroat trout)-ネバダ州の州の魚-が、やはり固有種でコイ目のトゥイチャブ(Tui Chub)やサッカーフィッシュ()(Catostomidae)の捕食者として食物連鎖の頂点にあった。このカットスロートトラウト(Cutthroat trout)の亜種は、かつてラホンタン湖に流入したグレートベースン内の河川の上流域に今日でも僅かに生き残り、20世紀に入ってからこの固有種が絶滅してしまったピラミッド湖ウォーカー湖へ再び移植された。





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