ラジオ・ルワンダとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ラジオ・ルワンダの意味・解説 

ラジオ・ルワンダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/17 01:29 UTC 版)

ラジオ・ルワンダフランス語:Radio Rwanda)は、ルワンダにおける公共放送局、ルワンダ放送協会(Rwandan Broadcasting Agency、RBA)のラジオ放送[1]。ルワンダ放送協会はルワンダ・テレビ(RTV)、マジックFM(Magic FM)など他の放送局を所有している。

アフリカ放送連合に加盟している。

沿革

1990年10月のルワンダ愛国戦線(FPR)が開始したルワンダ紛争以前、ラジオ・ルワンダは国内唯一のラジオ放送局だった。紛争開始後、FPRはプロパガンダのため独自の放送局ラジオ・ムハブラを設立。

1992年3月、ラジオ・ルワンダはツチ族が殺害される事件後、フツ族官僚の暗殺などの偽情報(フェイクニュース)を流し始めた。4月に臨時政府樹立後、ジュベナール・ハビャリマナ大統領により放送内容の変更を命じられた。その後、大統領の政党開発国民革命運動(MRND)の命令は停止。ラジオ・ムハブラの影響力が強まる中、フツ族は放送局「ミルコリンヌ自由ラジオ・テレビジョン英語版」(Radio Télévision Libre des Mille Collines、略称:RTLM。フランス語のミル・コリン(千の丘)とは、ルワンダの別称である。)を開局。RTLMは反ツチ族のメッセージを頻繁に流し、その局員はその後ルワンダ虐殺扇動の人道的犯罪で[2]起訴される。ラジオ・ルワンダとRTLMは別の放送局だったが、違う時間に同じ周波数を使用するため国民を混乱させた。

その後、ラジオ・ルワンダは1994年から2000年の間にドイツ政府の支援を受けて再開局した。

今日、ラジオ・ルワンダは国営公共放送のラジオ局として、他のローカル局6局とともに全国ネットワークを形成している。

脚注

  1. ^ “Rwanda”. Africa South of the Sahara 2004. Regional Surveys of the World. Europa Publications. (2004). ISBN 1857431839. https://books.google.com/books?id=jj4J-AXGDaQC 
  2. ^ http://unictr.unmict.org/en/news/three-media-leaders-convicted-genocide

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ラジオ・ルワンダのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ラジオ・ルワンダ」の関連用語

ラジオ・ルワンダのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ラジオ・ルワンダのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのラジオ・ルワンダ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS