ヨハン・エマヌエル・ヴィークストレームとは? わかりやすく解説

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ヨハン・エマヌエル・ヴィークストレーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/29 15:38 UTC 版)

ヨハン・エマヌエル・ヴィークストレーム(Johan Emanuel Wikström、1789年11月1日 - 1856年5月4日)は、スウェーデン植物学者である。ベルギアンスカ植物園(Bergianska trädgården)の園長などを務めた。

略歴

ベーナシュボリに生まれた。父親は工場の管理人で、父親の希望で1806年からウプサラ大学で法律を学び、ベーナシュボリの地方裁判所で働くが、その仕事に満足できず、ウプサラ大学の医学部に再入学した。1815年に卒業し、1817年に医師の資格を得、同年修士号を得て、ストックホルムの病院で働いた。大学でカール・ツンベルクの医学と博物学の講義を受けたこともあって、休日はストックホルムのベルギアンスカ植物園(Bergianska trädgården)でいつも過ごし、植物園の初代園長となるオロフ・ペータ・シュヴァルツと親しくなった。ツンベルクやシュヴァルツの影響を受けて、植物学を研究し、1818年にシュヴァルツが没すると、その職を継ぎ、医師をやめ植物学に専念することとなった。1823年に教授職を贈られた。

ヴィークストレームが主導したベルギウス財団の園芸学校は国際的に評価され、植物園長として園芸家を育てた。スウェーデン王立アカデミーの植物博物館の館長も務めた。1821年から1843年の間は高校でほぼ無償で自然史を教えた。ヴィークストレーム自身はスウェーデンから出ることは稀であったが、スウェーデン王立アカデミーによってアンティル諸島に派遣されたBengt Anders Euphrasénや西インド諸島リーワード諸島で植物を収集したフォシュストローム(Johan Erik Forsström)が集めた植物の研究を行なった。ストックホルム近郊の植物に関する著書もある。アカデミーの依頼で国内学の植物学の研究に関する年報を1822年から1852年まで執筆した。

ジンチョウゲ科の属名、Wikstroemia(和名:アオガンピ属)に献名された。

Wikstr.は、植物の学名命名者を示す場合にヨハン・エマヌエル・ヴィークストレームを示すのに使われる。命名者略記を閲覧する/IPNIAuthor Detailsを検索する。)

著作

  • Dissertatio botanica de Daphne (1820).
  • Några arter af växtslägtet Rosa (1821).
  • Conspectus litteraturæ botanicæ in Suecia : ab antiquissimis temporibus usque ad finem anni 1831, notis bibliographicis et biographis auctorum adjectis (1831).
  • Stockholms flora, eller korrt beskrifning af de vid Stockholm i vildt tillstånd förekommande växter (1840).[1]

参考文献

  • Bo Peterson: Johan Emanuel Wikström, with Historical Notes on the Genus Wikstroemia. In: Pacific Science. 50, Nr. 1, 1996, S. 77–83.
  • Fritz Encke, Günther Buchheim, Siegmund Seybold: Handwörterbuch der Pflanzennamen. Begründet von Robert Zander. 13. Auflage. Eugen Ulmer, Stuttgart (Hohenheim) 1984, ISBN 3-8001-5042-5.

脚注

  1. ^ OCLC WorldCat (published works



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