メアリー・マーガレット・キャメロンとは? わかりやすく解説

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メアリー・マーガレット・キャメロン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/09 00:30 UTC 版)

メアリー・マーガレット・キャメロン
Mary Margaret Cameron
メアリー・マーガレット・キャメロン作「カード・プレーヤー」(c.1907)
生誕 (1865-03-09) 1865年3月9日
イギリス、エディンバラ
死没 1921年2月15日(1921-02-15)(55歳没)
イギリス、ターンハウス(Turnhouse)
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メアリー・マーガレット・キャメロン(Mary Margaret Cameron[1]1865年3月9日 - 1921年2月15日)は、スコットランドエディンバラ生まれの画家である。スペインの人々の生活を描いた作品などで知られている。

略歴

エディンバラで出版社や文具商を営むダンカン・キャメロン(Duncan Cameron:1825-1901)の6人兄弟の3番目に生まれた[2] 。父親は「Waverley」という筆記具(pen-nib)の発明者で[1]、後に兄弟が経営していたスコットランドオーバンの新聞「The Oban Times」を買収した人物である。

16歳でエディンバラの美術学校「Trustees Drawing Academy of Edinburgh」(後のEdinburgh College of Art)に入学し、17歳で賞を受賞した[3]。エディンバラ獣医学校で動物解剖学も学び、自らの所有する馬を描き、特に馬の絵を描くことに習熟した[3]

1888年に創立されたエディンバラ婦人美術クラブ(Edinburgh Ladies Art Club)創立メンバーとなり、1891年にパトリック・ゲデスやウィリアム・マードック(William Gordon Burn Murdoch)らと創立したスコットランド芸術家協会(Society of Scottish Artists)の最初の展覧会に出展した。

1900年に17世紀のスペインの画家ディエゴ・ベラスケスの作品を研究するためにスペインのマドリードに旅し、スペインの風物に魅せられた。しばらくの間マドリードとセビリアに滞在し闘牛や戦場、競馬などの暴力的で男性的な多くのスペインの題材を描いた[4]。それらの作品はスコットランドで論争を巻き起こすことになった[5]

1886年から1919年の間に王立スコットランド協会の展覧会に56点の作品を出展した[6][7]。1901年に王立スコットランド協会(Royal Scottish Academy)が女性会員の入会を認めるようになった後、フィービー・アンナ・トラクウェアー(Phoebe Anna Traquair: 1852-1936)らと会員候補になるが選ばれず、女性が会員に選ばれるのは1938年になってからであった。

1904年にパリのサロンに出展した作品は選外佳作を受賞し[8]、キャメロンの作品「Mrs. Blair with her Dogs」などが、1905年にイギリスで出版されたウォルター・ショー・スパローの著書「women Painters of the World」に収録された[9]

1905年6月にロンドンで、エディンバラ出身の馬の販売などをするアレクシス・ミラーとセント・マーティン・イン・ザ・フィールズ教会で結婚した[10]。1921年にエディンバラの西の集落ターンハウス(Turnhouse)で亡くなった[11]

作品

参考文献

  1. ^ a b Reynolds, Sian (2007). Paris-Edinburgh: Cultural Connections in the Belle Epoque. Aldershot, Hampshire, England: Ashgate Publishing, Ltd. pp. 61 
  2. ^ Scotland, Births and Baptisms, 1564–1950”. Family Search, The Church of Jesus Christ of Latter-day Saints. 2013年2月16日閲覧。
  3. ^ a b Helland, Janice (2000). Professional women painters in nineteenth-century Scotland : commitment, friendship, pleasure. Aldershot [u.a.]: Ashgate. pp. 151–169. ISBN 0754600688 
  4. ^ “Mary Cameron, Scotch Artist, is Severely Criticised for Painting Spanish Bull Fights”. The Milwaukee Sentinel. (1910年7月17日). https://news.google.com/newspapers?nid=1368&dat=19100717&id=qQlQAAAAIBAJ&pg=1172,4198592 2013年3月2日閲覧。 
  5. ^ Mary Cameron: A Life in Paint | News & Press | Scottish Art News | Fleming collection”. www.flemingcollection.com. 2019年12月23日閲覧。
  6. ^ McTear's Auctioners”. 2013年2月16日閲覧。
  7. ^ Ballin, Ada S. (1904). Womanhood, Volume 12. Office of Womanhood, Strand, London, England. p. 109. https://books.google.com/books?id=JFsDAAAAYAAJ&q=%22rev+dr+robert+blair%22&pg=PA109 2014年2月16日閲覧。 
  8. ^ Caw, Sir James Lewis (1908). Scottish painting, past and present, 1620–1908. Edinburgh, Scotland: T. C. and E. C. Jack. pp. 429. https://archive.org/details/scottishpaintin00cawgoog 2013年2月16日閲覧. "mrs alexis miller." 
  9. ^ Women Painters of the World”. gutenberg.org. pp. 124, 131, 155 (1905年). 2025年5月8日閲覧。
  10. ^ Cameron, Mary, Millar, Alexis, London and Surrey, England, Marriage Bonds and Allegations, 1597–1921, Ancestry.com, Salt Lake City, UT, USA 
  11. ^ “Births, Deaths, Marriages”. The Scotsman, Edinburgh Scotland: p. 10. (1921年2月18日) 



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