マーク・トウェインの木
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/05 04:38 UTC 版)
マーク・トウェインの木( Mark Twain Tree) | |
---|---|
![]()
伐採されるマーク・トウェインの木
|
|
座標 | 北緯36度43分01秒 西経118度57分54秒 / 北緯36.717度 西経118.965度座標: 北緯36度43分01秒 西経118度57分54秒 / 北緯36.717度 西経118.965度 |
樹種 | セコイアデンドロン |
マーク・トウェインの木(マーク・トウェインのき、英: Mark Twain Tree)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州キングズ・キャニオン国立公園区域内に生育していたセコイアデンドロンの巨木である。その名称は作家マーク・トウェインに由来するが、トウェインとは直接の関係はない[1]。当時世界最大と目されていたこの木は1891年に伐採され、現存するのは切り株のみである[1]。
由来
キングズ・キャニオン国立公園は、サンフランシスコから約300キロメートル東のシエラネバダ山脈に位置する[1]。この付近には、シャーマン将軍の木に代表されるセコイアデンドロン(地球最大の巨木と呼ばれる)[1]が多く生育していることで知られている[1]。
マーク・トウェインの木と呼ばれるこの木は、グラント・グローヴへの入口近くに生育していた。1891年に伐採された際の樹齢は1350年以上で、直径は16フィート(約4.9メートル)を測った[2][3]。その名称は作家マーク・トウェインに由来するが、トウェインとは直接の関係はなく、単に当時著名な作家だったからといわれる[1]。
伐採の理由は、当時世界最大と目されていたこの木をアメリカ自然史博物館に展示するためであった[1]。当時はセコイア国立公園が設立されていたにもかかわらず、このように大きな木の存在は広く信じられていなかった[2]。伐採には樵が2人がかりで13日間を要し、のちに木はアメリカ自然史博物館および大英博物館に展示された[1][4]。木の残存部分はブドウ畑の杭とフェンスの柱を作るために切り取られた[5]。
伐採跡には切り株が残された[1]。この切り株には階段が設置されていて、上に登ることが可能である[1]。周囲は小さな広場としてよく整備され、駐車場入り口からは約1キロメートルほどのトレイルが容易に利用できる[1]。
-
伐採されたマーク・トウェインの木の断面図(1891年)
-
切り株の上に立つ50人
-
ニューヨークでの展示のために樹幹部分を運ぶ(1892年)
-
アメリカ自然史博物館での展示(2012年)
-
切り株(2016年3月)
-
切り株(1972年5月)
その他
ハワイ州ハワイ島南部のワイオヒヌという集落には、トウェイン自身が植えた木が存在する[6][7]。その木の樹種はモンキーポッドで、1866年にハワイ島を訪れたトウェインが植えたという[6][7]。
トウェイン自身が植えたモンキーポッドは、1957年に暴風雨の被害を受けて1度倒壊した[6][7]。その後倒木した状態から再び成長を遂げて大木になっている[6][7]。
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k “一体なぜ?米文学の父マーク・トウェインと地球最大の樹木の関係とは”. TRiP EDiTOR. 2025年5月4日閲覧。
- ^ a b
先述した1つまた複数の文章に、パブリックドメインである次の著作物の文章が含まれています: “Big Stump”. National Park Service. National Park Service. 2022年6月29日閲覧。
- ^ “They Seem to Be Immortal”. Guernica Magazine. 2025年1月30日閲覧。
- ^ Mark Twain Tree (Plaque near tree). キングズ・キャニオン国立公園: National Park Service. 2022.
- ^ “The Giant Sequoia of the Sierra Nevada (Chapter 1)”. 2025年9月29日閲覧。
- ^ a b c d “マーク・トゥエイン・モンキーポッド・ツリー”. Hawaiian towns. 2025年5月4日閲覧。
- ^ a b c d “特集 知る・歩く・感じる本の世界(1) マーク・トウェイン”. アロハwebかわら版(株式会社パシフィックリゾート). 2025年5月4日閲覧。
関連項目
- マーク・トウェインの木のページへのリンク