マランツ・コンシューマー・マーケティングとは?

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マランツ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/09 02:25 UTC 版)

マランツ(Marantz)は1953年にアメリカ合衆国で創設された音響機器のブランド[1]。インダストリアルデザイナーで電気技術者のソウル・バーナード・マランツが「マランツ・カンパニー」を設立し事業化したのが始まり。1964年にスーパースコープ社に売却され、さらに1980年にオランダのフィリップス社に売却された。現在は日本企業ディーアンドエムホールディングスの傘下で事業が継続されている。

沿革

マランツ・カンパニー

インダストリアルデザイナーで電気技術者のソウル・バーナード・マランツが、1951年に友人のスタジオエンジニアからの依頼でプリアンプを製作。評判が良かったため妻と共に自宅で生産を開始。しかし400台もの受注を抱えたため1953年、「マランツ・カンパニー」を設立し事業化する。

初めての製品「Audio Consolette」は、当時乱立していた各社のフォノイコライザー特性を容易に切り替えられる他、テープモニタースイッチなども備えた多機能なプリアンプで、新たに制定されたフォノイコライザー特性RIAAカーブに対応した際に「model 1」と改称する。以降パワーアンプを主に担当するシドニー・スミス、FMチューナーを主に担当するリチャード・セクエラらのエンジニアを迎え、多くのハイエンド製品を送り出す。

特に1950年代末期に発売されたプリアンプの「model 7(7C)」、パワーアンプ「model 9」の2機種は日本でも特に有名で、その先進的な設計と美しいデザインは、真空管全盛時代のオーディオアンプを語る上で欠かすことの出来ない存在となっている。

しかしセクエラを中心としたFMチューナーの開発は一切の妥協を許さない姿勢から遅れに遅れ、発表から2年あまりを経て「model 10B」としてようやく生産を開始した1964年にはマランツ・カンパニーの資金が底を付いてしまい、ソウル・バーナード・マランツは今後25年間オーディオ機器関連の仕事をしない条件などと共にマランツ・カンパニーをスーパースコープ社へ売却した。

スーパースコープ

1964年に資金難に陥ったマランツ・カンパニーをソウル・バーナード・マランツから買収。真空管アンプの雄であったマランツ製品をトランジスタアンプでも成功させ、積極拡大路線をとったスーパースコープ社は当時拡大していた低価格なレシーバー市場にも進出するため日本のメーカーに開発を依頼し1968年にスタンダード工業(当時)の試作機を採用して発売しマランツ・カンパニーをハイエンド製品の少量生産メーカーから世界規模の総合音響メーカーへ変貌させた。1975年にはスタンダード工業が日本マランツと商号変更し、STANDARDブランドに代わってSUPERSCOPEブランドを冠した音響製品も日本で展開した。しかし拡大路線が裏目に出た1980年に極度の資金難に陥ったスーパースコープ社はアメリカ合衆国カナダ以外の地域でのマランツ製品の製造・販売権及び海外資産、拠点(日本マランツも含む)をオランダフィリップス社に売却した。

1990年にはアメリカ合衆国、カナダにおけるマランツ製品の商標権・販売権もフィリップスに売却した。

フィリップス

フィリップスは当時発売直前だったCDの普及を図る上で、電球など生活家電の印象が強いフィリップスとは別のブランドで製品を展開したい意向を持っていた。一方スーパースコープがその後約10年間に亘り本国である北米・カナダ地域のみでマランツブランド製品のビジネスを独自に継続したため、フィリップス傘下の日本マランツがフィリップス開発のCDプレーヤーにマランツのブランドで生産し、また最新のフィリップス製部品を数多く搭載した自社のCDプレーヤーを開発し、デジタルオーディオ分野での製品を展開。プロダクトデザインの分野では1989年頃から欧州製品を思わせるスマートなデザインの製品群を続々と発表。1990年代後半には10万円クラスのプリメインアンプに高さ110mmのスリムな筐体を採用したり、2000年代後半からはフロントパネルを縦に3分割し両サイドを奥行き方向にラウンドさせた独特な筐体デザインを採用している。

ディーアンドエムホールディングス

2001年に、日本マランツ(後のマランツコンシューマーマーケティング)はフィリップスの持株比率を49%とし傘下から独立し、グローバルでのマランツブランド製品の生産・販売権を獲得。その後、2002年にリップルウッド(現・RHJインターナショナル)主導により旧日本コロムビアのAV・メディア関連機器部門が分社されたデノン(後のデノンコンシューマーマーケティング)と新設持株会社への株式移転による経営統合を実施。さらに2005年4月1日付けでデノンと日本マランツは、親会社であるディーアンドエムホールディングスへ吸収合併となり、現在もマランツ事業はディーアンドエムホールディングス傘下で継続されている。

脚注

  1. ^ [1]

外部リンク


日本マランツ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/08 10:14 UTC 版)

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日本マランツ株式会社(にほんマランツ)は、かつて存在した音響機器映像機器通信機器メーカーである。2005年4月1日株式会社ディーアンドエムホールディングス(以下、D&M)と合併し、消滅。以降マランツブランド製品の企画・開発・販売などはD&Mが行っている。(2005年から2011年まで、販売についてはD&M子会社の株式会社マランツコンシューマーマーケティングが行っていた)。

概要

marantz 1122 DC Stereo Amplifier
marantz CDR500 CD Player
STANDARDブランドの特定小電力無線電話機 HX-620

前身はポータブルラジオやテープレコーダーなどを製造販売していた「スタンダード工業」。ポータブルラジオにおいてはトランジスタなど基幹部品の自社製造は行わないものの、弱い電波を確実に捕捉する受信性能の良さや、超小型トランジスタラジオ「マイクロニック・ルビー」シリーズに代表される小型化において設計開発力・実装技術を発揮していた。その社風はSTANDARDのブランドと共にアマチュア無線機・業務用無線機などの通信機事業部に引き継がれ、ハンディ型や車載型(モービル型)のトランシーバーを長年得意としたが、1998年から2004年頃にかけて通信機事業、拠点および関連資産のほとんどを八重洲無線株式会社CSRなどに順次売却・譲渡し、通信機器分野からは撤退している。

1968年スーパースコープ社と提携し、後に資本参加を得たことで当時スーパースコープ傘下だったアメリカの高級オーディオブランド「マランツ」製品の設計・生産に携わる。1975年に社名が「日本マランツ」となるとハイエンド製品も日本での設計・生産が中心となっていく。「SUPERSCOPE」「unix」など、マランツ以外のブランドでラジカセやミニコンポなどのゼネラルオーディオ機器も生産していたが、対米輸出を強く意識した製品企画やデザインは日本の家電市場において、やや浮いた存在であった。

1980年末にフィリップスへ売却される。フィリップスは当時発売直前だったCDの普及を図る上で、電球やシェーバーなど生活家電の印象が強いフィリップスとは別のブランドで製品を展開したい意向を持っていた。一方スーパースコープはその後約10年間に亘り本国である北米・カナダ地域のみでマランツブランド製品のビジネスを独自に継続したため、日本マランツは対米輸出偏重から欧州市場へ意識を移し、アナログからデジタルへのシフトも同時に行うなどものづくりの大転換を余儀なくされる。まずはフィリップス開発のCDプレーヤーにマランツのブランドがつけられ、生産を担当。続いて最新のフィリップス製部品を数多く搭載した自社のCDプレーヤーを開発し、日本のオーディオ誌などではデジタルオーディオ分野で先行するメーカーと一気に肩を並べる存在となる。製品の音質検討に用いるスピーカーもスーパースコープ傘下時代のアメリカ製品から徐々に欧州製品へ移行、1994年からは一貫してB&W社のスピーカーを用いている。フィリップスの影響は音作り以外にも及び、特にプロダクトデザインの分野では1989年頃から欧州製品を思わせるスマートなデザインの製品群を続々と発表。1990年代後半には10万円クラスのプリメインアンプに高さ110mmのスリムな筐体を採用したり、2000年代後半からはフロントパネルを縦に3分割し両サイドを奥行き方向にラウンドさせた独特な筐体デザインを採用している。

フィリップスの傘下から独立しデノンとの経営統合を経た2002年以降は映像機器やAVアンプへの取り組みを強化する一方、2010年からはDLNAAirPlayに対応したネットワークオーディオプレーヤーを投入するなどオーディオ製品にも再び積極的な姿勢を見せている。

デノンとの経営統合前から行っていたイギリスB&W社製スピーカー、アメリカaudioquest社製接続ケーブルの日本国内での輸入代理店業務は親会社にあたるD&Mディストリビューター営業部に引き継がれている。かつてはフィリップスの音響・映像製品やデンマークバング&オルフセン社製オーディオ機器の輸入代理店をしていた時期もある。

ブランドの変遷

  • STANDARD
前身のスタンダード工業が自社製品に使用していたブランド。“逆三角形の枠の中に「SR」”のマークもあった。社名が日本マランツとなった1975年からは通信機専用のブランドとなる。斬新な形状の無線機を多く発売することで知られた。1998年に通信機事業部が八重洲無線へ売却された際にSRマークは消え当時の社名バーテックススタンダードを表すVSマークに変更。八重洲無線の業務用無線機と一部のアマチュア無線機の商標となっている。八重洲無線も参考のこと。
1953年にソウル・バーナード・マランツが興したオーディオメーカー「マランツ・カンパニー」が元祖。1980年以降は北米、カナダ地域はスーパースコープ(1993年まで)、その他地域はフィリップスが商標権を所有していたが2001年に日本マランツが全世界での商標権を買収した。現在はディーアンドエムホールディングスが所有している。ロゴタイプの書体、全小文字による表記はほぼ変わらないものの1969年1982年2003年に多少変更されている。マランツを参考のこと。
  • SUPERSCOPE
1964年よりマランツ・カンパニーを所有していた「スーパースコープ・テクノロジー」社の商標。1975年にスタンダード工業が日本マランツに商号変更した際、STANDARDブランドの音響機器(ラジカセなど)を置き換える形で日本国内でも使用された。株式会社CSRがスーパースコープ・テクノロジー社とのライセンス契約により製品の開発・生産、日本国内での販売を行っている。スーパースコープ (映画)も参考のこと。
  • unix
1980年に日本マランツがフィリップス傘下へ移行した際、SUPERSCOPEブランドに代わって日本国内でラジカセ等のゼネラルオーディオ機器に使用。コンピューターのオペレーティングシステムのUNIXよりも早く電気機器分野で先行登録しており当時商標問題が発生した。日本マランツは後に国内向けのゼネラルオーディオ機器の生産を終了したが、unixブランドはオーディオコンピューターAX1000やカラオケ用機器などの業務用音響機器で引き続き使用していた。UNIXも参考のこと。

略歴

  • 1946年(昭和21年) - 創業
  • 1950年(昭和25年) - 宮澤 寛が東京都世田谷区に日本小型無線研究所設立、ブランド名はスタンダード
  • 1953年(昭和28年) - スタンダード無線工業株式会社・設立、ポータブルラジオ受信機の製造販売開始
  • 1959年(昭和34年) - テープレコーダーの製造販売開始
  • 1961年(昭和36年) - 神奈川県相模原市(現 相模原市南区)に移転
  • 1962年(昭和37年) - 株式の額面変更を目的にスタンダード工業株式会社(旧・北辰工業株式会社)に吸収合併。東証第二部に上場
  • 1968年(昭和43年) - アメリカのスーパースコープ社と提携し「marantz」ブランド製品の設計・生産及び国内販売業務開始
  • 1971年(昭和46年) - 第三者割当増資実施、全額を引き受けたスーパースコープ社が持株比率50%となり同社の傘下となる
  • 1975年(昭和50年) - スタンダード工業株式会社が日本マランツ株式会社に商号変更
  • 1980年(昭和55年) - スーパースコープ社がオランダフィリップス社に所有株全てを譲渡し、フィリップスグループの一員となる
  • 1982年(昭和57年) - CDプレーヤーの製造販売開始
  • 1998年(平成10年) - DVDプレーヤーの製造販売開始
  • 1999年(平成11年) - SACDプレーヤーの製造販売開始
  • 2001年(平成13年) - フィリップス社から「marantz」ブランドの商標権及び欧米の販売会社、所有株式の一部などを買収、フィリップスの持株比率は50.5%から49%となりフィリップスグループから独立
  • 2002年(平成14年) - 株式会社デノンと株式移転し、株式会社ディーアンドエムホールディングスを設立
  • 2005年(平成17年) - 株式会社ディーアンドエムホールディングスと合併し、消滅。民生機の販売会社、株式会社マランツコンシューマーマーケティングが分離
  • 2011年(平成23年) - 株式会社マランツコンシューマーマーケティングを含む3社がディーアンドエムホールディングス国内営業部門として一本化

独自技術

HDAM(Hyper Dynamic Amplifier Module)
1992年発売のプリメインアンプPM-99SE、CDプレーヤーCD-15で初めて採用されたマランツ独自の高速電圧増幅モジュール。以降、アンプ、SACD/CDプレーヤーでは一部のローエンド機を除く主力製品の大半に搭載されている。現代のオーディオ機器では信号増幅で使用するオペアンプICを用いるのが一般的であるが、マランツはスルー・レートなどの高速化を狙い、あえてICを使わず単機能の部品を各種組み合わせたディスクリート構成のオペアンプ回路を採用。切手大の金属製シールドケースに収めたモジュールユニットとすることでデジタル回路が発するノイズの回避や信号経路の短縮化を図り、ICオペアンプに劣る点を補っている。開発にあたっては業務用カラオケ機器のデジタルエコーアンプで使用していた多層基板や小型ハンディトランシーバーの表面実装技術、ノイズ対策のノウハウなど同社の技術が結集された。用途や価格帯別に様々なバリエーションが存在するが、高周波ノイズ対策などが進んだのか2001年頃の製品からはシールドケースや接続端子を廃してメイン基板にそのまま実装されるなど「モジュールユニット」ではなくなっている。ディスクリート構成の「オペアンプ回路」に対して「HDAM」の名称を与えているようである。

代表的な製品

音響機器

  • ラジオ
    • SR-F31(1957年)
    • SR-G430 マイクロニック・ルビー(1964年)
  • ラジオカセットレコーダー
    • KR-2200J(1974年)
    • CRS-2000(1975年)
    • CRS-4800(1977年)
    • CRS-5000(1977年)
  • プリメインアンプ
    • Model 1250(1976年)
    • PM-94(1985年)
    • PM-80(1989年)
    • PM-90(1992年)
    • PM-99SE NM(1993年)
    • PM-15(1993年)
    • PM-17(19
    • PM-11S1(2004年)
  • プリアンプ
    • Sc-7(1978年)
    • SC1000(1981年)
    • DAC-1(1988年)
    • SC-7S1(2002年)
  • パワーアンプ
    • SM1000(1979年)
    • MA-7(1987年)
    • SM-5(1994年)
    • Project T-1(1995年)
    • MA-9S1(2002年)
  • CDプレーヤー
    • CD-63(1982年)
    • CD-34(1985年)
    • CD-94 Limited(1987年)
    • CD-15(1992年)
    • CD-23Da(1998年)
  • CDレコーダー
    • CDR-1(1991年) 業務用
    • DR700(1998年) 民生用

無線機器

  • ハンディトランシーバー
    • SR-C145(1971年)
    • C110(1982年)
    • “ポケクロ”C411・511(1985年)
    • C500(1987年)
    • C520(1991年)
    • C550(1992年5月)
    • C560(1994年10月)
    • C510(1996年)
  • モービルトランシーバー
    • SR-C806M(1969年)
    • SR-C140(1973年)
    • C8800(1978年)
    • C8900(1982年)
    • C5000(1985年)
    • C5900(1994年)
    • C5750(1998年)
  • ポータブルトランシーバー
    • C88(1979年)
    • C78(1980年)
    • C58(1981年)
    C88は、日本初のマイコン内蔵ポータブル機として話題になった。
  • 固定機
    • SR-C14(1971年)
    • C5500(1977年)
    • C50(1991年)

関連項目

外部リンク



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