マドレーヌ (映画)とは? わかりやすく解説

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マドレーヌ (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/07/02 11:07 UTC 版)

マドレーヌ』(Madeline)は、1998年制作のアメリカ映画。オーストリア生まれの絵本作家ルドウィッヒ・ベーメルマンス (Ludwig Bemelmans) が出版した絵本シリーズ『マドレーヌ』(原題:Madeline)の実写映画版で、著者生誕60周年記念作品。

日本では劇場未公開で、『マドレーヌ おてんば天使』の題でTV放送された後、ソニー・ピクチャーズから『マドレーヌ』の題でビデオ版がリリースされた。


注意:以降の記述で全編に関する核心部分が明かされています。 [記述をスキップ]


目次

ストーリー

パリの寄宿舎に暮らす少女マドレーヌは、12人の女の子の中で一番ちっちゃくて一番勇敢。そんな彼女は幼い頃に両親を亡くし、寄宿舎を家代わりに育ったみなしごだった。ある時、寄宿舎の経営者であるコビントン卿の妻が亡くなり、コビントン卿は学校を閉鎖した上で校舎を売ってしまおうとする。それを知ったマドレーヌたちはお隣のスペイン大使の息子ペピートの力を借りてなんとか作戦を立て、学校を守ろうとするのだった。しかし却って卿の怒りを買い、こっそり飼っていた野良犬のジェネビーブを捨てられてしまった。探しても見つからず、両親に続いて大切な存在をまた失ってしまったマドレーヌは、悲しみのあまり家出してしまう。さ迷い歩いていたサーカスで、ペピートがごろつきにつかまっているのを見つけ、マドレーヌは助けようとするが捕まってしまう。トラックの荷台に閉じ込められた2人は協力して脱出する。

帰ってきたマドレーヌたちに大喜びの寄宿舎だが、そこに寄宿舎を買い取る予定のウズベキスタン大使を連れたコビントン卿がやって来る。彼の妻の肖像画について話をしている卿をみたマドレーヌは、彼が失った妻との思い出を忘れようとして寄宿舎を売ろうとしていることを理解する。自分の居場所を失いたくないからこそコビントン卿に反発していたマドレーヌだったが今は違った。親が無いからこそ大切な人との別れの悲しみを理解出来るマドレーヌは、大切な人との思い出の詰まったこの寄宿舎を手放さないで欲しいと心から訴える。その言葉に打たれたコビントン卿は全ての判断を大使に委ねた。そして大使の女性は快く寄宿舎の買取の話を撤回する。こうして寄宿舎は無事残ることになり、子どもたちの明るい笑い声が響くのだった。


以上で全編に関する核心部分の記述は終わりです。


登場人物

マドレーヌ
パリのツタの絡まる古い寄宿舎に住む女の子。両親の無いみなしごで寄宿舎を家代わりに育った。背は一番小さいが活発で明るく12人の女の子たちの中心的存在。しかし、生い立ちゆえ大切な存在との別れに関しては人一倍敏感で、幼心に強い孤独を秘めている。
ペピート
寄宿舎の隣のスペイン大使館に住む大使夫妻の一人息子。いたずら好きで生意気な性格でマドレーヌとは反発しあっている。親に対しては甘えたがりな一面があるのか、両親から少しでも離れた場所にいるだけで不安そうな表情を見せることも。
アギー
マドレーヌの大の親友。いつも仲良しだが、孤独のあまり家出した彼女を引き止められなかったことを悔やむ。
ヴィクトリア
三つ編みのお下げの女の子。常に大人ぶって生意気な性格をしており、マドレーヌとはあまり仲が良くない。
ミス・クラベル
寄宿舎の先生を務める女性。勘が鋭くなんらかの異変を察知すると真夜中でも飛び起きて子どもたちの元へと駆けつける。学校を閉鎖しようとするコビントン卿と子どもたちとの対立に悩み、両親のいない孤独に打ちひしがれるマドレーヌの姿に心を痛めている。
コビントン卿
寄宿舎の経営者兼理事長マリー・クラベールの夫。妻の死をきっかけに学校を閉鎖し校舎を売ろうとする。子どもたちからはクックフェイス卿(コバンザメ卿)と呼ばれて嫌われており、学校の売却の件では対立する。ちなみにクックフェイス卿はアニメ版で彼の本名として設定されている。(原作では2作目「マドレーヌといぬ」に学校生活の良し悪しを検査する評議委員として登場しているが特に名前は設定されていない)
レディ・コビントン
本名マリー・クラベール・コビントン。学校の経営者兼理事長。子どもを心から愛する優しい女性だったが病気で亡くなった。寄宿舎に彼女の肖像画が飾られている。
エレーヌ
映画オリジナルのキャラクター。寄宿舎に勤める家政婦で、家の掃除や給仕などを引き受けている豪放な太目の女性。得意料理はチキン料理。

キャスト

スタッフ

  • 監督:デイジー・フォン・シェーラ・マイヤー
  • 制作:ソール・クーパー、パンチョ・コーナー
  • 脚本:マーク・レビン、ジェニファー・フラケット
  • 原作:ルドヴィッヒ・ベーメルマンス
  • 製作総指揮:スタンリー・R・ジャッフエ

関連項目


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