マッチ工場の少女とは? わかりやすく解説

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マッチ工場の少女

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/15 07:49 UTC 版)

マッチ工場の少女
Tulitikkutehtaan tyttö
監督 アキ・カウリスマキ
脚本 アキ・カウリスマキ
製作 アキ・カウリスマキ
クラス・オロフソン
カティンカ・ファラーゴ
出演者 カティ・オウティネン
ヴェサ・ヴィエリッコ
エリナ・サロ
エスコ・ニッカリ
シル・セッパラ
撮影 ティモ・サルミネン
編集 アキ・カウリスマキ
配給 Finnkino
アルシネテラン
公開 1990年1月12日
1991年3月1日
上映時間 69分
製作国  フィンランド
言語 フィンランド語
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マッチ工場の少女』(マッチこうじょうのしょうじょ、フィンランド語Tulitikkutehtaan tyttö英語The Match Factory Girl)は、1990年公開のフィンランド映画。監督はアキ・カウリスマキで、『パラダイスの夕暮れ』『真夜中の虹』に続く“労働者三部作”の第三作。

1990年ベルリン国際映画祭インターフィルム賞受賞。1991年ユッシ賞監督賞、主演女優賞、助演女優賞受賞。

あらすじ

イリス(カティ・オウティネン)は母(エリナ・サロ)と継父(エスコ・ニッカリ)と暮らす冴えない独身女性。マッチ工場に勤めているが、両親は彼女の収入をあてにして働かず、家事までさせる始末。質素な身なりゆえか男性との出会いもなく、味気ない日々を送るイリス。

ある給料日、イリスはショーウィンドーで見かけた派手なドレスを衝動買いする。両親に咎められ返品を命じられるが、かまわずドレスを着てディスコに行くと、アールネ(ヴェサ・ヴィエリッコ)という男に声をかけられる。一流企業に勤める彼の豪華なアパートで一夜を共にする二人。

アールネに惚れ、さらなるデートを取り付けようとするイリス。自宅へ招き両親にまで会わせるが、あの夜のことは遊びだったとアールネは厳しく告げる。

後日、妊娠していたことを知ったイリスは、一緒に子供を育てるようアールネに手紙を書く。しかし返事は小切手と、中絶を求める短い言葉だけだった。放心して町へさまよい出たイリスは、クルマにはねられ流産してしまう。さらに追い打ちをかけるように、母に心労をかけたとして継父から勘当される。

兄のアパートに転がり込み、悲嘆に暮れるイリス。やがて意を決した彼女は、薬局で殺鼠剤を購入する。

イリスは殺鼠剤を水に溶かして「毒」を作りボトルに入れてハンドバッグにしまう。アールネのアパートを訪ねると女が出てくる。入れ違うように中に入り、「お酒」というとアールネがふたりぶん持ってくる。「氷も」アールネが取りに行っている間、彼のグラスに毒を注ぐ。「お別れに来たの。もうご心配要らないわ」小切手を返しイリスは去る。安心したアールネは酒に口を付ける。

帰りにイリスがバーに寄りビールを飲みながら本を読んでいると、酔った男がナンパしてくる。イリスは微笑みかけ、男のグラスに毒を注いで立ち去る。翌日、イリスは実家を訪ね、ご馳走を用意する。ウォッカのボトルに残りの毒を全部入れ、自分は隣の部屋で一服しながら音楽を聴く。両親が死んだのを確認して家を出る。

後日、工場で作業中だったイリスのもとへ、二人の刑事がやって来る。イリスは二人に連れられ、工場の通路へと消える。

キャスト

  • イリス - カティ・オウティネン
  • アールネ - ヴェサ・ヴィエリッコ
  • 母 - エリナ・サロ
  • 継父 - エスコ・ニッカリ
  • 兄 - シル・セッパラ

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