マズルカ作品33 (ショパン)とは? わかりやすく解説

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マズルカ作品33 (ショパン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/21 00:26 UTC 版)

マズルカ 作品33(マズルカ さくひんさんじゅうさん)は、フレデリック・ショパンが作曲した4つのマズルカからなる曲集。形式美と民俗的前衛性とが両立していて、規模も大きいものが多い。献呈先はローザ・モストフスカ伯爵夫人。

作品33-1

第22番、嬰ト短調

クヤヴィヤク。中間ではロ長調オクターヴ奏法Mestoという表記のとおり、物憂げな愛らしい小品。

作品33-2

第23番、ニ長調。自筆譜・フランス初版・エキエル版では作品33-3となっている[1]

華やかな明るい曲想で、バレエ音楽レ・シルフィード(ショピニアーナ)」にも登場する。単純なニ長調とイ長調の反復で分かりやすい。中間は変ロ長調の意表をついた転調。

作品33-3

第24番、ハ長調。自筆譜・フランス初版・エキエル版では作品33-2となっている[1]

Sempliceという指定を裏切って、ヘミオラの効果的な活用で単調さを免れている。パリのショパンの自宅で演奏して見せた際にマイヤベーアとの間で、4分の3拍子か4分の2拍子かで論争になったという弟子のレンツの証言がある。中間部は変イ長調

作品33-4

第25番、Mestoロ短調

規模の大きな作品、ロンド形式。作曲者には珍しく、変奏のない反復が律儀に行われる。中間部はロ長調の甘美な旋律。

脚注

出典

  1. ^ a b 下田 2020, pp. 53.

参考文献

  • 下田幸二「ショパンコンクールの「版」の秘密 ポロネーズ・マズルカ編」『ショパン』第37巻第8号、株式会社ハンナ、2020年8月、52-53頁。 

関連項目

外部リンク



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