マイナスプラス記号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 06:36 UTC 版)
「プラスマイナス記号」の記事における「マイナスプラス記号」の解説
∓ さらにもう1つ、マイナスプラス記号 (∓) という文字もまれに見られる。これは「x ± y ∓ z」のように、式中で「±」記号と組み合わせて使うときにのみ大きな意味を持つ。この式は「x + y − z」または「x − y + z」とは解釈できるが、「x + y + z」や「x − y − z」とは解釈できない。すなわち「±」で上側の「+」を採るときは「∓」でも上側の「−」の方を採って読み、同様に下側は下側だけで読むのである。このことを複号同順と言う。この式の場合「x ± (y − z)」のように書き換えれば、式の意味は同じままで混乱を避けられるが、 cos (x ± y) = cos x cos y ∓ sin x sin y のような三角恒等式では「∓」記号を使って書いたほうが読みやすくなる。 ちなみに、「x ± y ± z」のように書いてすべての組み合わせ、すなわち「x + y + z」「x + y − z」「x − y + z」「x − y − z」を表すことを、複号任意と言う。この場合、マイナスプラス記号は用いない。
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