ポンバル様式とは? わかりやすく解説

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ポンバル様式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/19 08:43 UTC 版)

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リスボン大地震後に推進されたポンバリーナ様式の耐震構造

ポンバル様式英語: Pombaline style)とは、1755年のリスボン大地震後に再建された、ポルトガルリスボン市街(バイシャ・ポンバリーナ)の建築様式である。ポンバル侯爵セバスティアン・デ・カルヴァーリョが、リスボン大地震からの再建の任に当たったことから、この名で呼ばれる。

概要

リスボンの再建に当たり、耐震建築に関しては、まず再建しようとする建物の小さな木製模型が作られ、その周りを兵士が行進して人工的な揺れを起こし、耐震性が確かめられた。宰相の指揮下で建てられたこうした建築は彼の名をとって『ポンバル様式建築』と呼ばれ、ヨーロッパ初の耐震建築であり、世界初の耐震建築ともいえる。ポンバル様式は、初期の耐震設計機能と、初期のプレハブ工法を取り入れていた。こうしてリスボンの新しいダウンタウン、通称「バイシャ・ポンバリーナ」(ポンバルの下町)が作られ、新興階級であるブルジョアジーが都市中心部に進出していった。アルガルヴェ地方のスペイン国境付近にあるヴィラ・レアル・デ・サント・アントニオなど、ポンバル侯爵のリスボン都市計画を応用して再建された都市はポルトガル各地にある。

参考文献

  • David Kendrick Underwood: ''The Pombaline Style and International Neoclassicism in Lisbon and Rio de Janeiro'', 1988, PhD thesis U of Penn.



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