ホログラフィック回折格子とは? わかりやすく解説

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ホログラフィック回折格子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/02 14:49 UTC 版)

ホログラフィック回折格子(ホログラフィックかいせつこうし、: holographic grating)は、回折格子の一種である。2つのレーザービームの干渉縞を利用して作られる。フォトレジスト膜付きの滑らかな基板が干渉縞の定在波に露光されパターンが刻まれる[1]。露光された基板を処理すると、正弦波の断面を持つ直線のパターンが得られる。

ホログラフィック回折格子は機械刻線回折格子よりも少ない散乱光を示す。溝が正弦波の形状をしていることにより、ホログラフィック回折格子は容易にブレーズド回折格子にすることはできず、その効率は同等の機械刻線回折格子よりもかなり低い。しかしながら、波長に対する周期の比が1に近い時は例外であり、この場合、ホログラフィック回折格子は機械刻線回折格子と実質的に同じ効率を示す。

ホログラフィック回折格子のマスターは機械刻線回折格子と同じ工程によって複製される。

脚注

  1. ^ AK Yetisen; H Butt; F da Cruz Vasconcellos; Y Montelongo; CAB Davidson; J Blyth; JB Carmody; S Vignolini et al. (2013). “Light-Directed Writing of Chemically Tunable Narrow-Band Holographic Sensors.”. Advanced Optical Materials. doi:10.1002/adom.201300375. http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/adom.201300375/abstract. 

参考文献

  • Palmer, Christopher, Diffraction Grating Handbook, 6th edition, Newport Corporation (2005) [1]

ホログラフィック回折格子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 07:56 UTC 版)

回折格子」の記事における「ホログラフィック回折格子」の解説

ホログラフィによって感光性物質パターン形状露光し感光し部分屈折率が変わることを利用して回折格子とする量産法もある。

※この「ホログラフィック回折格子」の解説は、「回折格子」の解説の一部です。
「ホログラフィック回折格子」を含む「回折格子」の記事については、「回折格子」の概要を参照ください。

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