ホタテエラカザリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/28 04:41 UTC 版)
ホタテエラカザリ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ホタテガイの鰓に寄生するホタテエラカザリ
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Pectenophilus ornatus Nagasawa, Bresciani & Lutzen, 1988[1] |
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和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ホタテエラカザリ |
ホタテエラカザリ (Pectenophilus ornatus) は、寄生性カイアシ類の1種。ホタテガイやアズマニシキなどのエラに寄生する[2]。
分布
冬季の表面水温が5-6℃の、北海道南端から三重県までの太平洋とその隣接海域である。日本近海にのみ生息する。[2]
形態
雌について
黄色~橙黄色の体色をしており、体幅は最大で8ミリメートルである。平柿形をしており、体側部は花弁のように5葉に分かれる。付属肢を持たない。背面には1個の出産孔を持つ。[3]
雄について
体幅は370-500マイクロメートルである[3]。
生態
宿主への寄生主体は雌であり、雄は雌の体内に位置する矮雄である[2]。ホタテガイ等に奇生をする際、 宿主の被膜に覆われているため内部寄生性に分類される[4]。
漁業への影響
雌が口を宿主の血管に連結し吸血する。多数寄生した場合には宿主は痩せ、肥満度が減少する[2]。
参考文献
- ^ “WoRMS - World Register of Marine Species - Pectenophilus ornatus Nagasawa, Bresciani & Lutzen, 1988”. www.marinespecies.org. 2021年12月31日閲覧。
- ^ a b c d “水産食品の寄生虫検索データベース - ホタテエラカザリ”. fishparasite.fs.a.u-tokyo.ac.jp. 2021年12月31日閲覧。
- ^ a b “外敵一覧 | 地方独立行政法人 青森県産業技術センター”. www.aomori-itc.or.jp. 2021年12月31日閲覧。
- ^ Nobnob (2009年2月13日). “ホタテエラカザリ(カイアシ類)”. Nob!!の勝手に甲殻類 ~ミジンコからタカアシガニまで~(その2). 2025年4月28日閲覧。
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