ペンタングル (アルバム)とは? わかりやすく解説

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ペンタングル (アルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 20:19 UTC 版)

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ペンタングル
ペンタングルスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル フォーク、フォーク・ジャズ、フォークロック
時間
レーベル トランスアトランティック・レコード英語版
プロデュース シェル・タルミー英語版
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 21位(イギリス[1]
  • ペンタングル アルバム 年表
    ペンタングル
    (1968年)
    スウィート・チャイルド
    (1968年)
    テンプレートを表示

    ペンタングル』(原題:The Pentangle)は、イギリスフォークロックバンドペンタングル1968年に発表した初のスタジオ・アルバム

    背景

    メンバーのうちバート・ヤンシュジョン・レンボーンは、ペンタングル結成前にトランスアトランティック・レコードからソロ・デビューしており、互いのソロ・アルバムへの客演を経て、1966年にはデュオ・アルバム『華麗なる出会い (Bert and John)』を発表している[2]。また、ジャッキー・マクシーは本作に先がけて、レンボーンのソロ・アルバム『アナザー・マンデイ』でレコーディング・デビューを果たした[3]

    既にキンクスザ・フー等の作品を手がけてきたシェル・タルミー英語版がプロデューサーに起用され、タルミーは『スウィート・チャイルド』(1968年)、『バスケット・オブ・ライト』(1969年)も引き続きプロデュースした[4]

    反響・評価

    本作は1968年6月15日付の全英アルバムチャートで初登場33位となり[5]、最終的には9週トップ40入りして、最高21位を記録した[1]

    ロニー・D・ランクフォード・ジュニアはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「もちろん、まずはバンドに先立ってバート・ヤンシュとジョン・レンボーンがギタリストとして評価を得ていたが、ベーシストのダニー・トンプソンとドラマーのテリー・コックスの加入により、バンドはどのフォークロック・グループとも異なるアコースティックのリズム・セクションを得た。更にジャッキー・マクシーの歌声は、この入り組んだ英国のパズルにおける最後のピースで、表情豊かな高音ボーカルが、ヤンシュの深みのある歌声と好対照をなし、そして見事に溶け合っている」と評している[6]。また、Richie Unterbergerは収録曲「ペンタングリング」に関して「異なるジャンルの音楽を無理なく混ぜ合わせることは、ペンタングルの主な長所の一つであり、フォーク、ジャズ、ブルース、そしてボーカル主体のフレーズと即興による長大なインストゥルメンタルを同居させた"Pentangling"は、数多くあるそうした例の一つである」と評している[7]

    収録曲

    特記なき楽曲は、トラディショナル・ソングをメンバー5人がアレンジしたもの。

    1. レット・ノー・マン・スティール・ユア・タイム - "Let No Man Steal Your Thyme" (Traditional / arranged by Bert Jansch, Terry Cox, Jacqui McShee) - 2:48
    2. ベルズ - "Bells" (B. Jansch, John Renbourn, Danny Thompson, T. Cox, J. McShee) - 4:02
    3. ヒア・マイ・コール - "Hear My Call" (The Staple Singers) - 3:08
    4. ペンタングリング - "Pentangling" (B. Jansch, J. Renbourn, D. Thompson, T. Cox, J. McShee) - 7:14
    5. ミラージュ - "Mirage" (B. Jansch) - 2:03
    6. ウェイ・ビハインド・ザ・サン - "Way Behind the Sun" - 3:12
    7. ブルートン・タウン - "Bruton Town" - 5:21
    8. ワルツ - "Waltz" (B. Jansch, J. Renbourn, D. Thompson, T. Cox, J. McShee) - 5:03

    2010年リマスターCD (UICY-94640)ボーナス・トラック

    1. ポイズン - "Poison" (B. Jansch)
    2. トラヴェリング・ソング - "Travelling Song" (B. Jansch, J. Renbourn, D. Thompson, T. Cox, J. McShee)
    3. コアン - "Koan" (Big Jim Sullivan)
    4. ザ・ホイール - "The Wheel" (B. Jansch)
    5. ザ・カスバ - "The Casbah" (B. Jansch)
    6. ヒア・マイ・コール(オルタネイト・ヴァージョン) - "Hear My Call (Alternate Version)" (The Staple Singers)
    7. ブルートン・タウン(エディット1/5/3) - "Bruton Town (Edit 1/5/3)"
    8. コアン(オルタネイト・テイク) - "Koan (Alternate Take)" (B. J. Sullivan)
    9. ウェイ・ビハインド・ザ・サン(オルタネイト・ヴァージョン) - "Way Behind the Sun (Alternate Version)"
    10. ウェイ・ビハインド・ザ・サン(インストゥルメンタル) - "Way Behind the Sun (Instrumental Version)"

    参加ミュージシャン

    脚注・出典

    [脚注の使い方]
    1. ^ a b PENTANGLE | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
    2. ^ Schofield, Derek (2015年3月27日). “John Renbourn obituary”. The Guardian. Guardian News and Media. 2019年7月8日閲覧。
    3. ^ Unterberger, Richie. “Another Monday - John Renbourn”. AllMusic. 2019年7月8日閲覧。
    4. ^ Donovan, Charles (2018年9月7日). “Pentangle's 'Sweet Child' Turns 50”. PopMatters. 2019年7月8日閲覧。
    5. ^ Official Albums Chart Top 40 - 09 June 1968-15 June 1968 | Official Charts Company
    6. ^ Lankford, Ronnie D. “The Pentangle - Pentangle”. AllMusic. 2019年7月8日閲覧。
    7. ^ Unterberger, Richie. “Pentangling - Pentangle”. AllMusic. 2019年7月8日閲覧。

    外部リンク




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