ベヘン酸グリセリルとは? わかりやすく解説

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ベヘン酸グリセリル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/17 08:24 UTC 版)

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ベヘン酸グリセリル
識別情報
CAS登録番号 77538-19-3 , 30233-64-8 , 99880-64-5 , 94201-62-4 , 18641-57-1 
PubChem 5362585
9810617
62726
ChemSpider 4515097
7822873
7986372
56470
UNII R8WTH25YS2 , A626UU0W2A , 21E45121YS , 84T2X52XS0 , 8OC9U7TQZ0 
EC番号 278-717-5
ChEBI
特性
化学式 可変
モル質量 可変
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ベヘン酸グリセリル(Glyceryl behenate)は、化粧品食品、口腔医薬製剤等に用いられる脂肪である。化粧品では、主にエマルションに対する増粘剤として用いられる。医薬製剤に用いる場合は、主に錠剤カプセル剤潤滑剤や脂質被覆賦形剤として用いられる。レチノイド等の様々な薬剤をカプセル化する目的やマトリックス形成による薬剤への徐放性の付与、粉薬にスプレーされる熱溶解被覆剤としても研究されている[1]

顔の皮膚の皮脂腺を詰まらせないため、ニキビのできにくい化粧品材料として広く用いられている。

また、固体脂質ナノ粒子やナノ構造脂質担体等の脂質ナノ粒子の合成にも広く用いられている。化学的には、ベヘン酸グリセリルは、ベヘン酸グリセリン脂質)の様々なエステルの混合物であるが[2]、その大部分は、2分子のベヘン酸を含むジエステルである[2]

出典

  1. ^ Handbook of pharmaceutical excipient, 5th edition
  2. ^ a b 21 C.F.R. 184.1328



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