フナブ・クーとは? わかりやすく解説

フナブ・クー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/17 09:47 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

フナブ・クー(Hunab Ku)は、後古典期から初期植民地時代におけるユカタン半島マヤ人の神話に登場する創造神。その名は「唯一なる神」を意味する。

フナブ・クーがいかなる神であるかは文献によって異なる。ある文献ではフナブ・クーは最初の創造神であり、イツァムナーの父であるとする。しかし多くの文献ではフナブ・クーはイツァムナーの別名に過ぎないことを示唆する。あるいはフナブ・クーはキリスト教の神の影響によって成立した存在で、マヤの伝統的な信仰からキリスト教への信仰の変化を表すものかもしれない。スペイン人の到来以前の文献や芸術にフナブ・クーが存在しないことはこれを裏付けする[1]

マヤ神話ではフナブ・クー以外にも創造神はいるが、それら全てを凌ぐ存在とされる。

自然の力、または運命や偶然といったもの全てを表し、そのため無形とされている。

形のない神であるため、彫像や絵画で表されることはほとんどないが、マヤの絵文書の中で、まれに猟師の姿であらわされるという。

脚注

  1. ^ Read & González (2000) pp.195-196

参考文献

  • 『西洋神名事典』 新紀元社、1999年、173頁。
  • Read, Key Almere; González, Jason J. (2000). “Hunab Ku”. Handbook of Mesoamerican Mythology. ABC-CLIO, Inc. pp. 195-196. ISBN 0874369983. 




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「フナブ・クー」の関連用語

フナブ・クーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



フナブ・クーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフナブ・クー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS