フォートナイト (雑誌)とは? わかりやすく解説

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フォートナイト (雑誌)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/01 06:16 UTC 版)

Fortnight
カテゴリ 政治・文化
刊行頻度 月刊
創刊年 1970年
最終号 2012年
イギリス
拠点 北アイルランド ベルファスト
言語 英語
ISSN 0141-7762
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フォートナイト』(英語: Fortnight)は、北アイルランドベルファストで1970年から2012年まで発行されていた政治・文化誌[1][2][3]。1970年の創刊時は隔週誌であったが、月刊体制に移行したのち、最後は不定期刊行となった[4][注 1]。1970年ごろの北アイルランドは主要メディアがユニオニストとナショナリストに二極化していた[4]。そのような社会情勢の中、政治・文化・芸術について主流・非主流のいずれの立場からでも解説や評論を行える場所の提供を目指した[3]シン・フェイン党の党首を務めたGerry Adamsは、「Fortnightがなかったら、1ヶ月が2倍の長さになるようなものだ」と評した[5]

同誌の寄稿者は、政治家やジャーナリストのほか、作家や漫画家、写真家、評論家、詩人など多岐にわたり、幅広い層の読者を集めた[4]。最も顕著な寄稿者としては、アルスター統一党党首のデヴィッド・トリンブル[6]、後のアイルランドの大統領 メアリー・ロビンソン[3]がいる。他の政治家ではPeter Robinsonが寄稿した[3]

他の著名な寄稿者としては、Newton Emerson(大衆向けの風刺的なWEBサイトPortadown Newsの製作者)、Ed MoloneyEamonn McCann、Fionnula O'Connor、Brian TrenchGene KerriganMary HollandDouglas Gagebyアイリッシュ・タイムズの元編集者)[7]Belfast TelegraphのBarry White、Conor O'Clery、John Cooney、Dick WalshNell McCafferty[7]がいる。

編集者には、Tom Hadden、Andy Pollak(1981-1985年)、Leslie Van Slyke, Robin Wilson(後にシンクタンクDemocratic Dialogueを設立)、John O'Farrell、Malachi O'Dohertyがいる。漫画家のMartyn Turnerは創刊以来、定期的に寄稿しており、編集も行っていた。

同誌はArts Council of Northern Irelandより助成金を受けた。1982年にChristopher Ewart-Biggs Memorial Prizeを受賞している。

2011年後半、出版を終えると発表され[4]、最後の刊は2012年に出版された[3]。同誌のバックナンバーはJSTORで閲覧できる[3]

脚注

注釈

  1. ^ 英語で"fortnight"は半月や2週間を意味し、隔週誌を"fortnightly (magazine)"という。元編集長のMalachi O’Dohertyは、同誌が月刊誌に移行して「雑誌名がジョークになってしまった」と回想している

出典

  1. ^ “八幡雅彦「北アイルランド小説が教えてくれた「ユーモア」と「やさしさ」」”, 別府大学図書館報 No49, p. 3, http://repo.beppu-u.ac.jp/modules/xoonips/detail.php?id=an04901 2023年9月1日閲覧。 
  2. ^ 鈴木良平『IRA(アイルランド共和国軍) : アイルランドのナショナリズム』(第4版増補)彩流社、1999年、383, 426頁。ISBN 4882024616NCID BA40131449全国書誌番号: 20001749https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002833516-00 
  3. ^ a b c d e f "A Review of Fortnight"
  4. ^ a b c d "The Fortnight’s reading that lasted 40 years" Malachi O'Doherty, Belfast Telegraph, 19 December 2011. Retrieved 4 September 2012.
  5. ^ Columbia Journalism Review, January 1996[リンク切れ]
  6. ^ Godson, Dean. Himself Alone: David Trimble and the ordeal of Unionism. HarperCollins, 2004 ISBN 000257098X (p.311).
  7. ^ a b "Editor's Thanks", Fortnight, December 2, 1985 p. 27.



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