フィリップ・ステイプルトンとは? わかりやすく解説

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フィリップ・ステイプルトン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 02:33 UTC 版)

サーフィリップ・ステイプルトン:Sir Philip Stapleton, 1603年 - 1647年)は、清教徒革命イングランド内戦)期のイングランドの軍人・政治家。ヨークシャー選出の庶民院議員で内戦中は議会派を支持した。姓はStapyltonまたはStapiltonとも表記される。ヘンリー・ステイプルトンの次男。

1617年ケンブリッジ大学クイーンズ・カレッジ英語版へ入学[1]1630年騎士になった。

短期議会ヘドン選挙区英語版から選出、長期議会ではバラブリッジ選挙区英語版から選出された。ジョン・ピムの支持者になり1642年2月に生じた庶民院と貴族院の調停に努め、第一次イングランド内戦で軍人としても活動、10月23日エッジヒルの戦いでは右翼のウィリアム・バルフォア英語版の指揮下で2個騎兵連隊を率いて王党派と戦った。以後の戦闘は苦戦続きで翌1643年6月18日チャルグローヴ・フィールドの戦い英語版ルパート(後のカンバーランド公)の王党派騎兵隊に攻撃され敗走、6月25日も王党派に敗れ、9月20日第一次ニューベリーの戦い英語版エセックス伯ロバート・デヴァルーの指揮下で国王軍と激戦の末撤退、ルパートに近付きピストルを撃つという場面もあった(銃弾は外れた)。一方、1642年に戦争指導の公安委員会に入り、1643年にはスコットランドとの合同機関である両王国委員会にも入った[2]

1644年12月3日にエセックス伯の屋敷で長老派指導者としてエセックス伯とデンジル・ホリスブルストロード・ホワイトロック英語版らと共にラウドン伯爵ジョン・キャンベルを長とするスコットランド国民盟約盟約派)と協議し、オリバー・クロムウェルを戦争扇動者として告発する計画を協議したが失敗、辞退条例で自分が軍から排除された。1647年に軍と議会が対立するとホールズらと共に議会側に立ち軍を抑えようとしたため、軍から弾劾されフランスカレーへ亡命、そこで死亡した[3]

子女

1627年にジョン・ホタム英語版の娘フランシスと結婚、4人の子を儲けた。

  • ジョン(? -1697年)
  • ロバート(? - 1675年)
  • メアリー(生没年不詳) - フィッツウィリアム子爵トマス・フィッツウィリアム英語版と結婚

続いてダクレ男爵ヘンリー・レナード英語版の娘と再婚、5人の子を儲けた。

  • ヘンリー(? - 1723年)
  • フィリップ(? - 1729年)
  • フランセス(生没年不詳)

他に2人の娘がいる。

脚注

  1. ^ "Stapleton, Philip (STPN617P)". A Cambridge Alumni Database (英語). University of Cambridge.
  2. ^ ガードナー(2011年)、P115、P118、P121、P282、P367 - P368、ウェッジウッド、P173、P220、P254、P602。
  3. ^ グリーン、P55、P73、ウェッジウッド、P400 - P401、ガードナー(2018年)、P172 - P174。

参考文献

  • サミュエル・ローソン・ガードナー英語版著、小野雄一訳『大内乱史Ⅰ:ガーディナーのピューリタン革命史』三省堂書店、2011年。
  • トーマス・ヒル・グリーン著、田中浩・佐野正子訳『イギリス革命講義 クロムウェルの共和国未來社、2011年。
  • シセリー・ヴェロニカ・ウェッジウッド英語版著、瀬原義生訳『イギリス・ピューリタン革命―王の戦争―』文理閣、2015年。
  • サミュエル・ローソン・ガードナー著、小野雄一訳『大内乱史Ⅱ(上):ガーディナーのピューリタン革命史』三省堂書店、2018年。
イングランド議会 (en
先代:
1629年から議会停会
ヘドン選挙区英語版選出庶民院議員
1640年
同職:ジョン・アルレッド英語版
次代:
ジョン・アルレッド
ウィリアム・ストリックランド英語版
先代:
ファーディナンド・フェアファクス
フランシス・ネヴィル
バラブリッジ選挙区英語版選出庶民院議員
1640年 - 1647年
同職:トマス・マレヴァラー英語版
次代:
ヘンリー・ステイプルトン英語版
トマス・マレヴァラー



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